以前フリマで購入したスタジオ標準と呼ばれているラジカセSONY ZS-M5について。
他のスピーカーと比較してみて本機の特徴がはっきりと掴めたので書いておきます。
ちなみに、再生環境はPC→YAMAHA A-S801→ZS-M5です。
しばらく音楽や動画、アニメなどすべてこのシステムで聴いていました。
ZS-M5の過去記事はこちら。
過去のレビューと多少ずれますが、本機の特徴は
どセンターが前にバーンと出てくるので一番聴きたい音がはっきり聞こえてくる。あとアタックが強いのでグルーヴを感じやすい
です。
まずセンターについてですが、そもそもセンターとは真ん中のことで、それが必ず前に出てくるとは限りません。
センターには99%ボーカルが配置されていますが、奥にいることも多々あります。
ZS-M5はそうしたミックスでも無理矢理前に持ってきてくれるので、楽に聴くことができます。
これはTV番組やアニメなんかでも同じです。
例えば、情報番組のリモート出演者がしゃべっている声があるとします。
素直なスピーカーだとその音質の悪さ、遠さなどをちゃんと表現するのでちょっと聞き取り辛いのですが、ZS-M5だとそういった音も前に出してくれるので楽に聴き取れます。
アニメの台詞なんかもひとつひとつがすごく立って聞こえます。
また、本機はアタックが強いので、どこにリズムのアクセントがあるかがよくわかります。
だからグルーヴの勘所が掴みやすい印象です。
ZS-M5は音がいいと言われますが、いい音=再現度だとすれば本機はいい音ではありません。
ただ、いい音=ストレスなく音(音楽、音声)が楽しめるという定義であれば本機は間違いなくいい音がしています。
別の言い方をすれば、親切な音です。
はい、これが作り手が一番聴いて欲しい音ですよ~、皆さんこれを聴いてくださいね!
と教えてくれるので、とても分かりやすく、低ストレスで音が楽しめます。
このように、ZS-M5はとても親切な設計です。
だから、一旦使うのをやめようと思いました。
どセンターが前にバーンといつでも出てくる音に慣れてしまうのはミュージシャンとしてどうなんだ?と。
音質の悪さ、ミックスで音が埋もれている様子などなどを再現してくれるスピーカーを使って、常に音に敏感でいたいと思い、この度ZS-M5は一度しまうことにしました。
ちなみに、リスニング用の後継機はKENWOODのLS-NA7という小型スピーカーです。
既に購入し、今はエージング中。
エージングが終わったらレビューします。
追記:レビューはこちら。