8月1日に刊行した「エレキギターの新常識」が好調です。
刊行前は正直、YOUTUBE全盛のこの時代、もうギター本なんて読まれないのでは? 僕のことなんてみんな忘れてるんじゃ……と弱気になっていましたが、刊行直後にカテゴリーランキングでは1位を取り、その後も順調に売れています。
具体的な数字は言えませんが、販売数まあわりと予想していた程度、サブスク(Kindle Unlimited)での読まれたページ数は桁がひとつ増えました。
どうやら、まだまだ需要があったみたいです!
特にサブスクの読まれ方を見ていると、「八幡がギターの本出したのか……サブスクならまあ読んでやってもいいかな」と思っている人がそこそこいるようです。
これは新発見でした。
実は過去出版した紙の教則本は年々読まれなくなってきており、だからこそ今回の電子書籍出版には不安があったものの、サブスクに突破口があったとは出すまで気が付きませんでした。
やはり何事も行動することが大事ですね。
これは新たな教訓にしようと思います。
ちなみに、ご存じの通り、サブスクは全然お金入りません。
桁がひとつ増えたところで印税を見ると毎回ため息が出ます。
ただ、僕はそもそも本の印税で食おうと思ったことは一度もなく、「ギタリスト身体論」を2009年に出版したとき、
あまりの印税の少なさに「これは儲けるためじゃなくて自分のブランディングのための投資だ」と割り切るようにしました。
本を出し、読まれることで自分の存在や考えなどを知ってもらえるし、そのことで生徒様の獲得にもつながります。
その土俵が「サブスク」に移行したというだけです。
ちゃんと読まれてしかも少額でもお金が入るのなら続けない理由はありません。
ということでギター本は今後サブスクを照準に出版していこうと思います。
問題は小説です。
ご存じの通り僕はずっと小説を書いてきましたが、これが本当に鳴かず飛ばずでどうしようもありません。
結局、個人出版で小説を売るためには自分自身がインフルエンサーになるしかなく、それができなければ公募で賞を取ってプロになる必要があります。
まあ今から公募を狙っていってもいいんですが、時間と労力がかかる上に一回一回のサイクルが遅く、また、公募で賞を取ってプロになったとしてもギター教室はやめるつもりはないので、ダブルワークになります。
果たしてプロとして小説を書きつつギターレッスンも継続できるものか……
仮にそうなったとして、たぶん小説を出せるのは年に1冊か頑張っても2冊まででしょう。
それが売れればいいのですが、プロの土俵で売れることは相当難しいのは十分理解できています。
もし売れたらそれに付随して作家方面の仕事が増えるでしょう。
それ自体はいいとしても、いずれギターレッスンを圧迫するようになったらどうするのか……
てなことを考えると、どうも小説は売れなくても趣味で書きたいものだけを年に1冊ぐらい書いていくのがいい気がしてきました。
公募に出すなら出す、落ちたら個人出版、賞取ったら取ったで考える。
まあ好きなことを好きなようにやるのが一番楽しいですしね。
幸い電子出版の場合は絶版という概念がないので、作品を増やしていけばそのうち人の目に留まる可能性もあります。
ギターレッスンは必ず継続します。
小説が売れようが、何かで大金持ちになろうがやめないので、生徒さんは安心してください。
まあ教室に来ている生徒さんは、僕が教室辞める気配なんて微塵も感じていないと思いますが。
昔、あるギタリストが生徒を取ってワイワイ楽しくレッスンをやっていたのに、あるときいい仕事(音楽の)を見つけたとかでいきなり「はい、今月でレッスン終わります!」と教室を閉めていたのを見て、内心『違うだろ…』ともやもやしていました。
生徒さんは先生がキャリアアップするのを応援しつつも、とても寂しそうにしていて、それが今でも目に焼きついています。
誰かに習うという決心はそんなに軽いものではありません。
また、数多くの先生の中からわざわざ僕を選んでくれたという事実も、僕は軽く考えてはいません。
なのでギターレッスンは軽くやめるということは絶対にしません。
まあそんな感じで、今後もギターを教えつつギター本を書きつつ、たまに小説を出していきます。