横浜のギター教室でアドリブを教えていて、いろんなタイプの方を見てきましたが、どんな方にも100%当てはまるのが、演奏中に自分のプレイを後悔したり反省することです。
『今のミスったな…』
『このフレーズじゃなかったのに』
『これってコードトーン合ってたっけ?』
『今のフレーズ、もっとこう弾きたかったのに…』
などなど、アドリブしながら自分のフレージングや音使いなどをチェックし、その場で後悔したり反省すること。
僕が知る限り100%皆これをやります。
また、上級者でもなかなかここから抜け出せない人も多いようです。
「でも、自分の音をちゃんと聴くことはいいことなのでは?」
「自分の音をちゃんと聴けって教わりました」
という人もいるかもしれません。
はい、確かにそれは大事です。
だから演奏が終わってから録音を聴いていくらでも反省すればいいのです。
演奏中にそれをする必要はありません。
なぜかというと、反省や後悔をしても演奏をやり直すことはできないからです。
絵画や小説ならその場で描き直したり塗り直したりできますが、音楽は時間と共に進んでおり、不可逆なので、どんなに反省しても絶対にその時間に戻ってやり直すことはできません。
もちろん、一旦止めてまた最初からというのは可能ですが、それは新しい演奏であって、さっきの演奏はもう二度とやり直せません。
それにもう一回最初からやっても、また別の所で演奏中に反省してたら意味がありません。
アドリブ中はただでさえ頭の中がいっぱいいっぱいになっているのに、意味のない反省や後悔をしても仕方ないです。
だったらそんなことは後にして次のフレーズに集中した方がいいに決まってます。
この反省癖、後悔癖を直すだけで、演奏中の脳への負荷が下がるので、間違いなくアドリブが上達します。
横浜ギター教室ではそういったことも含めてアドリブを教えています。