2020年冬アニメ「呪術廻戦」のエンディングテーマ「LOST IN PARADISE」がかっこいいのでご紹介します。
こちらは最近流行のノンクレジットエンディング。
普通ならここにスタッフや声優さんのクレジットが入ってきますが、最近はそれを除いたものをYoutubeに上げるのが流れみたいです。
さてこれの何がそんなにいいのかというと、一言でいえば特別感です。
普段はコスチュームを着て戦っているキャラクターたちが普段着を着て、しかもダンスを踊っているのはこのEDでしか見られません(たぶん)。
改めて考えると、OPやEDでいつも通りのキャラクターたちが出てくるのってアニメの文脈としては正しいんですが、それって本編でたっぷり見てるし、安定感はあっても特別な感じは全くしません。
ただ、OPでこの「LOST IN PARADISE」のような演出をされると、今からこんな人たちが出てきてダンスするのかと、世界観を勘違いしてしまいます。
だからこれをやるのはEDしかないんです。
本編を観てハラハラドキドキした後、リラックスしてダンスしている主人公たちを見てなんかちょっとほっとし、同時に得した気分になり、また本編に戻る……
演出としてはこれ以上ない効果を発揮しているEDです。
80年代風のレトロな作画やエフェクトも楽曲とマッチしていて格好いいです。
呪術廻戦はこのEDで間違いなくアニメEDの演出レベルを一つ上に引き上げたと言えるでしょう。
これまでのように、ただ単に作品の世界観を表現しただけだったり、キャラクターを貼り付けるだけのEDは今後確実に手抜き、思考停止と思われるでしょうね……
「めんどくせーことしやがって!」とアニメ関係者に恨まれるかもしれません。
今後のアニメEDが、本作のようにもうひとつの本編ぐらい気合いの入ったものになっていくことを個人的に期待します。
大変でしょうが…