2023年夏からリメイク放送が開始された「るろうに剣心」を観ています。
直撃世代なので懐かしさで毎週楽しんでいたんですが、ふとOP曲の斬新さに気が付いたので紹介しておきます。
Reol「切っ先」
何が斬新なのか？
結論から言うと、ど頭のセクションがサビの予告になっていることです。
サビそのものでもないし、Aメロ、Bメロとも違う、そして歌詞がサビと同じようでやや違うという構成。
あんまりこういうのは聴いたことないです。
ど頭からいきなりサビとか、あとサビを分割して半分だけ頭でやる曲は昔からありますが。
例えば「Dancing Queen」とか。
でもサビの予告セクションというのは聴いたことがありません。
考えてみれば有効な手段かもしれませんね。
リスナーはさっさとサビが聴きたい、だからクリエイターは頭サビにする、そうすると頭のサビだけ聴いて飛ばされてしまう、できれば全部とは言わないまでも1番ぐらいは聴いてほしい……
苦肉の策として『サビはこんな雰囲気だよ、こんな感じの歌詞が出てくるよ、後でちゃんと聴かせるからサビまで我慢してね』とサビの予告を頭に流してネタバレしておき、でも本編はそれはそれで予告と違うしっかりしたものが聴けるという構成。
なんか映画の予告編から本編を続けて観たような印象で面白いです。
これがどこまで効果があるのかは知りませんが。
僕自身この構成に気づいたのは結構後になってからだし。
ただ、ポップソングのアレンジに新しい突破口ができたような気がして、個人的には面白いなーと感じました。
作曲する人はサビの予告セクションを作ってみてはいかがでしょうか？
