「機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2」のOP曲です。
普通に格好いいなーと思ってアニメで聴いていたんですが、なんか変な違和感がずっとあり、Applemusicでちゃんと1曲聴いてみたらようやく違和感の正体が分かりました。
それは、
ラウドロック調の曲なのにギターが全然フィーチャーされていない
ことです。
ほんの少し前だったらこういうタイプの楽曲ってザクザクしたギターリフ中心に楽曲が構成されていました。
しかしこの曲ではイントロでギターリフはなし、ギターが出てくるのはキメ部分のみ、AメロBメロではギターが全く入っていません。
サビからギターがやっと入ってきますが、ほとんど聞こえないレベルです。
もちろんギターソロなんてなし。
1サビ後はザクザクしたギターがやっと聴けますが目立つというほどではありません。
一番ギターが目立つ箇所はというと、落ちサビ後の「ズチャッ」という音だけ(3:10)。
これがポップスなら全然普通ですが、ラウドロックでギターがここまで引っ込んでいる曲は初めて聴いた気がします。
そして、その方がサウンドが新しくて格好いいという現実!
ゴリゴリのギターミュージックだと思っていたラウドロックでも、どうやらギターがメインではなくなってきたようですね。
この曲をちゃんと聴いてそれに気づいたとき、背筋がゾクっとしました。
そして、以前言ったような「これからのギターはリフもソロもなし、伴奏でアンサンブルに貢献するしかない」という時代がもう既に来ていたことを実感しました。
これからギターをやりたい人、既にやっている人、プロを目指す人は、こういう時代にどういったギターを弾くのか、どんなギタリストを目指すのか、なぜギターを弾くのかをちゃんと考えていく必要があります。
「伴奏だけなんてギターやる意味ない」と思ってる人にはここから最低でも20年は暗黒時代が続くことになります。