八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

ジャズもアレだけどロックはロックで頭固いなと改めて思った


八幡謙介ギター教室in横浜

個人的にはジャズミュージシャンのアレな部分がいつも気になって仕方なく、このブログでもよく批判的に取り上げていますが、ロックはロックで結構頭固いなとも思います。

例えば、エアロスミスのWalk This Wayという楽曲。

エアロスミス - Wikipedia

元々はエアロスミスの楽曲ですが、1986年にRun DMCというヒップホップグループがカヴァーし、エアロスミスのスティーブン・タイラー(vo)とジョー・ペリー(vo)がレコーディングに参加しました。

Run-D.M.C. - Wikipedia

今ではそちらのバージョンがスタンダードとなっています。

この曲は、ロックンロールバンドがヒップホップのグループとコラボした、たぶん一番最初のケースです。

www.youtube.com

ウォーク・ディス・ウェイ - Wikipedia

ヒップホップ側の人たちはこのカヴァーを普通に「クール」だと認めているのですが、なぜかロック側からは猛反発が起こり、当時はこれでエアロを嫌いになった人も多かったそうな。

ヒップホップ出身の人にそのことを説明すると、驚いていました。

そもそも、ヒップホップはいろんな楽曲のパーツパーツを集めて作るものなので、何かと何かを混ぜることに全く抵抗がありません。

一方で、ロックは「混ぜる」ということに異常なほどの嫌悪感を覚え、しばしばヒステリーを起こします。

90年代のミクスチャー然り(バンドにDJを入れるとはけしからん!ヴォーカルがラップなんてもってのほか!てやつ)。

昨今のBABYMETAL論争(?)も、アイドルとメタルを混ぜたのがコアなロックファンの逆鱗に触れたのでしょう。

BABYMETAL Official Site

BABYMETAL - Wikipedia

結局、ロックミュージシャンのマインドは、Walk This Way(カヴァー版)から30年経っても本質的には何も変わっていないようです。

 

そう考えると、ジャズミュージシャンは頭は柔らかいのかなと思えます。