プロを目指している人の中には、プロになったらもう練習しなくていいと思っていそうな人がわりといたりします。
あるいは、練習とはプロになるまでにやることで、そこで獲得した技術や能力でその後ずっと勝負するものだと思っているのかもしれません。
僕は職業柄か、横浜のギター教室でプロの方の相談を時々受けます。
で、話していると、まあだいたいどんなことをどれくらいやっているのかが分かります。
結論から言うと、プロの人は空いてる時間全部練習しています。
いわゆる練習らしい練習と、たぶんこれはギターや音楽に役に立つだろうなという情報収集なども含めて、空いている時間ずーっと音楽について何かしたり考えたりしています。
もちろん、全員そうではないでしょうが。
僕も空いている時間はずーっと練習しています。
いちいち計ったりしませんが、8時間とか10時間とかいく日もあるでしょう(長さはどうでもいいですが)。
僕の場合は、練習の目的が「法則の発見」にあるので、一般的なプレイヤーさんとは内容はかなり違うと思いますが。
ではプロの人はなぜそこまで練習するのか?
一番の理由は、おもしろいからでしょう。
僕もそうですし、プロの方はみんな練習についてとても楽しそうに話します。
ピッキングの話をしているだけで2時間とかあっという間に過ぎていきますから。
そして、地味な基礎練習を教えると、だんだん眼がキラキラしてきます。
たぶん、ここがプロを目指している人との決定的な違いではないでしょうか。
まあ、プロの人は、基礎練習にどんな意味があってどれだけ効果が期待できるかすぐにわかる、というのもありますが。
重要なのは、キャリア何十年の人たちでも日々そこまでやっているということです。
これは誇張でもなんでもありません。
プロを目指す人はその点をしっかり認識するべきでしょう。
あと、同じことやっても追いつけませんからね。
勝ちたかったら戦術を練る必要があります。