一連の報道で日野皓正というジャズミュージシャンをはじめて知ったという人は多いと思います。 ただ、この人が具体的にどういったアーティストで、どういった価値があるのかは熱心なジャズファンかジャズミュージシャンでないかぎりなかなかわからないと思い…
ビッグバンド形式での<逸脱>は正当か? 確かに、ビッグバンド形式ではよりかっちりしたアレンジと、各パートの自制や連携が求められます。 とはいえ、ありかなしかで言うと、僕はありだと思いますよ。 ただし<回復>あるいは<着地>がちゃんと見えていて…
日野皓正ビンタ事件 ジャズトランペッターの日野皓正がコンサート本番中に舞台上で中学生のドラマーからスティックを取り上げ、さらに往復ビンタという暴行に及んだ件について、元ジャズミュージシャンという立場から考えてみました。
今や完全に市民権を得て、誰が弾いていても全然おかしくないエレキギター。 それこそオタクだろうが女性だろうが、サラリーマンやおじいちゃんがエレキギターを普通に弾く時代です。 横浜のギター教室にも、実に様々な方がギターや音楽を習いに来られていま…
一昔前はよく「アコギが弾けたらエレキも弾ける(だからアコギからはじめなさい)」などと言われていました。 これが間違いであることは現在では常識になっていると思います。 ではアコギを弾くことでエレキギターに還元されることは何もないのかというと、…
速弾き練習でよく「ゆっくりから徐々に弾く」とレクチャーされたりします。 横浜のギター教室でもそう教えることもあります。 ここで、改めてもう一つゆっくりから弾かないといけない理由を述べておきたいと思います。 フォームが未完成なうちから速いピッキ…
僕は教則本でも横浜ギター教室でも、ずっと脱力を提唱してきていますが、筋肉を鍛えることを否定しているわけではありません。拙著「ギタリスト身体論」にも書いていますが、必要な筋肉はちゃんと使わないとギターを弾くことはできません。 そして、その必要…
すでに歴史的価値を付与された作品があり、試しに触れてみたところ全然良いと思えなくて困惑したという経験は誰しもあると思います。 その時に二通りの反応があります。 一つは自分がその作品を鑑賞するレベルに到達していないからわからなかっただけという…
セッションには様々な作法や暗黙の了解がありますが、その中でも初心者が目上の人にやってはいけない、やったら失礼にあたることを書いておきたいと思います。 初心者の方は記憶に留めておいてください。 経験者の方は「あーおれもそれやって怒られたよw」「…
前回、アドリブ(セッション)で事前に根回しするのをやめようと言いました。では、「イントロは○小節で」「ここはオルタードテンションで」などの根回しをやめるとどうなるのか?
アドリブという行為やそれを主体としたジャンルは、残念ながらいつまでたっても日本人には馴染みません。 どうしてだろうとずっと考えてきたんですが、先日ふと日本人のある習慣がアドリブの習得や演奏の足かせとなっているのではないかと思い当たりました。…
ペンタ卒業? ある程度ペンタでソロが弾けるようになってくると、たいていのギタリストは「ペンタを卒業したい」と考え、コードトーンの使い方を勉強しはじめます。 僕もその流れを経験しましたし、レッスンでも普通に「ペンタを卒業する」と言ったり、教則…
「褒められる」がモチベーションとなってしまうと、教室外での活動を始めた途端潰れてしまうかもしれないと前回書きました。 k-yahata.hatenablog.com では講師はどう教えればいいのでしょうか? また、生徒はどういう気構えで習うべきなのでしょうか? 個人…
「褒めて伸ばす」という教え方があります。 確かに、誰でも褒められると嬉しいし、嬉しいとモチベーションが湧いてきます。 短期的なレッスンや、子供を対象としたものならそれでもいいのかもしれません。 しかし、対象が大人でしかも長期的なレッスンを視野…
僕はアドリブを教える時、生徒さんに必要最小限の情報を与えてすぐに「じゃあやってみよう」と実践してもらうようにしています。 そうやったほうが上達しやすいということを経験上知っているからです。 最小限の情報しか与えないのは、これから何をするかあ…