一昔前はよく「アコギが弾けたらエレキも弾ける(だからアコギからはじめなさい)」などと言われていました。
これが間違いであることは現在では常識になっていると思います。
ではアコギを弾くことでエレキギターに還元されることは何もないのかというと、そうでもありません。
個人的にはアコギを弾いてからエレキに持ち替えたとき、以下のメリットがあると感じます。
アコギを弾くと表情をつける癖がつく
ご存じのように、エレキギターは多彩な音色、表現が可能です。
音色にいたっては腕がなくても機材を揃えればいくらでも増やせます。
しかし、アコギの場合はそうはいきません。
まあ、エレアコにしたり弦を細くすればエレキギターに近い感覚で弾けるのかもしれませんが、アコギ本来の持ち味を出すためには腕が必要です。
アコギで1曲(テーマ、伴奏、ソロ含む)ちゃんと弾くのはけっこう大変です。
それは、弦が太いから押さえ辛いという単純なことではなく、アコギを弾いていいサウンドを出し、いい音楽にすることがエレキよりも難しいのです。
ごまかしが効きませんからね。
そういった意味で、アコギというシビアな楽器で練習していると必ずエレキにも還元されます。
仮に「アコギが弾けたらエレキも弾ける」に上記のような音楽的な意味があるとしたらそれは正しいのかもしれません(それでも説明不足ですが)。
そうではなく、「アコギで筋力をつけてからエレキを弾くと上達が早い」と思っている人は、今すぐ考えを改めてください。