僕が譜面の勉強をしていた頃は、9割が手書きでした。
もちろん譜面作成ソフトもあるにはありましたが、使っている人の方が少数派でした。
というのも、iphoneはおろかipod(ipadじゃなくて音楽を聴くだけのやつ)すらなく、学生が携帯電話を持っていることも珍しく、インターネットもそこまで当たり前じゃなかった時代だったので。
もちろんDTMもほとんど普及していませんでした。
そこから時代は進み、譜面を作成するにしてもいろんな媒体を選べるようになってきました。
・紙に手書き
・アプリで作成(PC、タブレット)
・ipadに手書き
ざっと考えても数種類あり、近い将来AIで精製なども可能になってくるでしょう。
とりあえずアプリで作成と手書き(紙、アプリ上に)の違いを知っておきましょう。
手書きアプリではなく、画面上で記号を入力していくもの。
finale、Crescendo、SIBELIUSなど。
メリット
間違った表記をする心配がない。
記号が綺麗で読みやすい。
コピペやテンプレ作成などが便利。
保存が楽。
メールで送信できる。
デメリット
使い方を覚えるのに時間がかかる。
特殊な様式に対応できない。
PC、タブレットなどを持っていることが前提。
アプリ購入にお金がかかる(フリー版も)。
データ消失の危険性。
最近はipadで譜面を手書きできるアプリが存在するそうです。
動画での解説。
他にも恐らくいろんな手書き譜面アプリがあるのでしょう。
メリット
直感的に書ける。
アプリの操作が簡単(使ったことないけどたぶん)。
保存が楽。
比較的安い。
メールで送信できる。
デメリット
手書きなので汚くなりがち。
表記を間違う可能性がある。
記号を覚えていないと書けない。
タブレットを持っていることが前提。
データ消失の危険性。
メリット
一番お金がかからない方法。
デヴァイス不要。
消失の危険性が薄い。
アプリの操作を覚える必要がない。
見開き3ページぐらいまでならめくらなくても読める(実践向き)。
デメリット
書くのがめんどくさい。
清書がめんどくさい。
コピーがめんどくさい。
送るのがめんどくさいし、時間がかかる。
かさばる。
意外と五線譜がどこでも売ってない。
と、現代ではいろんな媒体で譜面を書くことができますが、個人的には譜面の勉強をするのなら紙に手書きからスタートするのがいいと思います。
以下その理由。
①安上がり
なんといっても一番安上がりです。
まあタブレットを持っているのなら、紙の譜面を買い続けるより手書きアプリを最初に買った方が長い目で見れば安くなるのかもしれませんが。
②リスクヘッジ
譜面の読み書きを出来るようになるぞ!と意気込んだはいいものの、すぐに挫折する可能性も大いにあります。
やはり特殊な世界の特殊な記号を扱うので、向いてる人と向いてない人はいますよね……。
紙の五線譜からはじめたら、仮に挫折したとしてもかけたお金は数百円から千円程度で済みます。
あえて最初から高いアプリを買うことで挫折し辛くするという方法もあるのかもしれませんが、個人的にはリスクヘッジはしておく方がいいと思います。
③互換性、汎用性
アプリの進歩はとても早く、半年もしたら上位互換や、もしかしたらどこかのメーカーから歴史的な決定版が出る可能性があります。
最初からアプリを買って、いざ実践投入!となったときにはもう古くなっていた、違うアプリが主流になっていたという事態を避けるためにも、練習段階では紙にしておき、実際に使うようになったときにアプリを選ぶのがベターかと思います。
④手書きで記号を覚えよう
物事を覚えるには書くのがいいとされています。
譜面記号は日常では使わない特殊な記号なので、最初は覚えるためにも実際に手で書いた方がいいような気がします。
ということで、最初は紙の五線譜を買って練習しましょう。
ちなみに、五線譜は10段~12段ぐらいがおすすめです。
それ以下だと間が空きすぎていて気持ち悪いです。
五線と五線の間に書き込みがしたければ8段以下でもいいでしょう。