音楽には拍子があります。
曲に手拍子して、「1234・1234」で進んで行く感じがしたら4拍子、「123・123」で進んでいく感じなら3拍子です。
中には「12345」で進んでいく曲もあります。
有名なのはこちら。
とはいえポピュラーソングの9割以上は4拍子で、課題曲の「マリーゴールド」ももちろんそうです。
ではその拍子を譜面にどう表記するのか?
そもそもこれも表記が必要なのか?
まず、拍子は分数で記載します。
例えばいわゆる4拍子ならこうなります。
分数の線は真ん中のG線がその代わりとなっています。
このようにわざわざ線を書いて分数にすることはしないので気を付けましょう。
3拍子ならこうなります。
ではなぜ分数で表記されるのか?
それぞれの数字の意味は、
・分子
1小節の拍数。
・分母
1拍の音符の種類
4/4の場合、1小節に4拍、1拍は4分音符という意味になります。
3/4の場合、1小節に3拍、1拍は4分音符ということです。
もちろんこれだけではありません。
4/8とか、2/2、6/8なんてのもあります。
この辺は突き詰めると、ジャンル固有のタイムをどう捉えるかという問題になっていくのでややこしいからここではパスします。
4拍子なら4/4、3拍子なら3/4で9割あってます。
拍子記号は音部記号の隣ですが、間に調合が入ることもあります。
こちらの場合、ト音記号、キーCなので調号はなし、隣に4/4表記となります。
こちらはト音記号、キーがFなのでBに♭、その隣に4/4表記です。
実は4/4表記には省略記号が存在します。
ほとんどの楽曲はこの拍子ですし、昔は手書きで全段に振っていたので面倒くさくなって誰かが省略記号を考えたのでしょう。
それがこちら。
ちょっとコードのCに似ているので手書きだと混乱しそうですが、音部記号の隣に書いてあると4/4のことだと誰でも分かるので心配いりません。
省略記号も書く位置は同じです。
こちらの場合、ト音記号、キーCなので調号はなし、そして4/4を表す「C」表記となります。
こちらはト音記号、キーがFなのでBに♭、そして4/4を表す「C」表記。
さて、これも実際に譜面に書く/書かないなどいろんなパターンがあります。
- 拍子記号を書かない
手書きの譜面で、拍子記号を書かない人は結構いるんじゃないかと思います。
「曲聴いたら分かるじゃん?」というスタンスですね。
- 4/4じゃないときだけ拍子記号を書く
3/4など変拍子のときだけ注意喚起として拍子記号を書くパターン。
これもありだと思います。
- 必ず拍子記号を書く
一番ちゃんとしている譜面です。
プロを目指している人はそうしましょう。
個人的には、飾り程度の意味しかなくても、せめて1段目だけは拍子記号を書いておいて欲しいです。