オーディオファンやDTMやる人は一度は試したことがあると思います。
要は、スピーカーの位置や向きを整えてよりよい音で聴けるようにすることです。
実はコレ、死ぬほどめんどくさいので今までなんとなくで済ませていたんですが、最近見ている作曲家・和田貴史さんのチャンネルでスピーカーチューニングの回があり、なんか自分でもできそうな気がしてきたので急遽試してみることにしました。
動画はこちら。
動画ではマスタリングエンジニアの森崎雅人さんが「まずスピーカーから音を出して(左右同時)、右と左どっちの音が好きかを聞き分ける」と言っています。
はい出た、変態職人が自分のレベルでさらっと言うやつw
んなことできるかよ……と愚痴りながら試してみると、これが意外と左右違うということがなんとなくわかりました。
後で調べてみると、壁からの距離が右と左で1.5㎝ぐらい違ってました。
とはいえ、どっちが好きかがわからんし、とりあえずまずは調整した音が聴きたいのでここはスルー。
動画で紹介しているチューニングのいいところは、メジャー一本でできる点です。
早速100均でメジャーを買い、壁とスピーカーの距離を測定。
意外なほど左右にずれがありました。
さらに、机のセンターを割り出し、そこからスピーカーまでの距離も計測。
図の三点を均一になるように調整、調整、また調整。
スピーカー2台を誤差1㎝まで詰めたところで汗だくになって終了。
けっこう疲れる作業です……
肝心の音は、まず急にでかくなりました。
定位が定まって左右がびしっと交差する点がはっきりしたからでしょう。
あと、ローがクリアになりました。
しっかり主張しているけど変に広がらない感じ。
あと、テンモニが前よりもリスニングスピーカーに近くなり、聴きやすい音になりました。
ただ、ひとつ残念なのは、DALIのダメさが浮き彫りになったことです。
左右の広がりは秀逸なんですが、前後の凹凸が決定的に足りなく、本来もっと前に出ているはずの音が出て来ないので、耳で探さないといけないからちょっと疲れます。
その点SONY ZS-M5はDALIにない凹凸が素晴らしく、ちゃんと出るべき音から順番に前に出ているので聴きやすく、音楽や映像作品を楽しめます。
さすがはスタジオ標準ラジカセ……。
ちなみにZS-M5はチューニングしていません。
音はよくなりましたが、とはいえ自宅なのでスピーカーの横に本棚があったり、壁との距離も大して取れなかったりするので、どうしても不満は残ります。
SONY MD-900STとスピーカーの音を比較してみるとハイのキラキラ感やローの締まりがまだまだ全然違いました。
プリメインアンプにイコライザーがついていたので、若干ローを削ってハイを足して微調整。
まあ前よりはまた一段階いい音にはなりました。
スピーカーをなんとなくで設置している人は、とにかく一度メジャーで壁との距離だけでも測ってみることをおすすめします。
なんとなく見た感じでやっているという人は、間違いなくズレてます。
人間って意外と立体の認識に弱いので。
ズレているということは、歪な音を聴いているので、それだけで音への感覚が狂ってしまいます。
狂った状態が自分の当たり前になっていると考えるとちょっと怖いですよね……
音楽の基本、いい音を聴くためにはスピーカーチューニングは必須です!