スピーカーは最初からちゃんとした音が出るようにはできていません。
スピーカー本来の音にするためには「エージング」という作業が必要になります。
エージングとは、スピーカーを駆動させることで本来持っている性能を引き出す作業です。
何をすればいいかというと、ただただ音楽を再生し続けることです(小音量でも可)。
そうすることでスピーカーのエージングが進み、本来持っているポテンシャルが発揮されます。
知らない人からすると『これだからオーオタは…』『またオーディオポエムかよw』と言われそうですが、エージングは普通にあります。
DALIのスピーカーを買ってはじめて聴いたとき、あまりの音のしょぼさに愕然としました。
「失敗した!」と思った次の瞬間、エージングのことを思い出してそのまま音楽を再生し続けました。
すると20分ぐらいしたらいきなりボンッ!と音が急に大きく、迫力のあるものに変化しました。
これは本当の話です。
僕は最初のスピーカーは中古でぜんぜんいいと考えます。
安いしエージングは済んでるし。
オーディオスピーカーなら構造もそんなに複雑ではないので壊れにくいし、だいたい部屋の隅っことかに置いて使うものなので、傷や汚れもつきにくいですし。
オーディオマニアは「他人のクセがついているから中古は嫌だ」と言うかもしれませんが、最初からそんなものはわかりません(というか本当にクセなんてつくのかどうかもわかりません)。
ブログでも書いてますが、実はラジカセの中にはかなり高音質のものがあります。
有名なのはスタジオ標準と言われるSONY ZS-M5です。
90年代のオーディオメーカーはまだイケイケだったので、開発費を湯水のように使えたから名機がバンバン生まれた…という説もあるようです。
ZS-M5以外にもいい音のラジカセは結構あるそうです。
そうした高音質ラジカセをスピーカーとして使うのもありでしょう。
ラジカセに外部入力がひとつ付いていれば、PC→プリメインアンプ→ラジカセとつなげられるので、実質ラジカセがスピーカーとなります。
ちなみに現在僕はYAMAHAのプリメインアンプのヘッドホンジャックからZS-M5の外部入力につないでサブスピーカーとして使っています(使わないときは外す)。
ラジカセをスピーカーとして使う場合は、ジャンクでもスピーカーと外部入力さえ生きていれば使えるので、思わぬ掘り出し物が見つかる可能性もあります。
数千円単位で次々買って、気に入らなければ粗大ゴミで捨てるというのもありかもしれません(環境には悪いのであんまりおすすめはできませんが)。