スピーカーは適当に置いていいわけではありません。
もちろんそれでも音楽を楽しめますが、せっかくちゃんとしたプリメインアンプとブックシェラフ以上のスピーカーを買ったのなら、置き方も工夫してみましょう。
オーディオ界では様々な理論があるようですが、ここでは簡単で誰でもできて確実に効果があるものだけご紹介します。
スピーカーは耳の高さにするといいと聞いたことがある人も多いと思います。
これは本当です。
といってもスペースの都合上できない場合もあるでしょうが、できるだけ耳の高さに近い状態までは持っていけるようにしましょう。
たったそれだけでいい音になるのですから。
あと、あんまりいないと思いますが、左右の高さが違うとか、スピーカーの下に左右それぞれ異なる物をかます(左はブロックの上に置いて右は本の上に置くとか)のもやめましょう。
ちなみに、上に物を置くのも本当はよくないです。
まず、逆三角形をイメージしてください。
下の部分が自分の頭です。
上の二辺にスピーカーが来るように位置を調節しましょう。
このとき、できればスピーカーの向きも自分に向けて傾けます。
そうすることで音の定位(各楽器の配置)がビシっと決まります。
最初はだいたいでいいし、もし無理なら無視しても大丈夫です。
追記:壁と平行にした方がいいスピーカーもあります。
だいたいスピーカーは壁際に配置すると思いますが、壁との距離を変えてみてください。
低音の感じが変わってくると思います。
なんとなく好みの感じになったらそこでストップ。
これもスペースの都合で動かせる範囲が限られてくると思うので、できる範囲で結構です。
インシュレーターというオーディオアクセサリがあります。
スピーカーの下にかまして振動を遮断する(insulate)ためのものです。
僕も最初は『んなもんで音が変わるかよwwこれだからオーオタは…』と馬鹿にしていましたが、安いものを試しに使ってみるとびっくりするぐらい音がよくなったので今では必須アイテムとして使っています。
僕が使っているのはこちら。
高い物は数万円するみたいですが、個人的にはいまのところ安物で十分です。
インシュレーターのレビューはこちら。
こうしたスピーカーのセッティングを考え出すときりがありません。
普段生活している部屋なら、どうしたって完璧なセッティングはできないし、仮にスピーカーを完璧にセッティングできたとしても、家具やマット、布団などで反射や吸音がなされ、音が歪んでいます。
それらもコントロールしようと思ったらオーディオルームを作らないといけなくなります。
それが無理なら『どうせ完璧にはならないし…』と最初から諦めておいた方が気が楽です。
その中でできる範囲のことをやって、ちょっとでも音をよくしていくのが現実的なオーディオの楽しみ方と言えるでしょう。
では次回からケーブル編に突入します。