最近模様替えをしているんですが、それ以前はスピーカー(テンモニ)の上と左右が埋まっていました。
上はデスクラックみたいなものを置いていて、左右はタンスやオープンラック、本棚です。
それらの圧迫感が気になってき、工夫して収納スペースを確保して、思い切ってデスクラック、タンス、本棚を捨てることにしました。
また、以前はこのようにテンモニの上にKENWOODの小型スピーカーを乗せて使っていました。
右側がタンスとラック。
テンモニ限定で言えば、両サイドと上が塞がれた状態で鳴らしていたことになります。
ただ、普段からずっとこの状態で聴いているとすぐ耳が慣れるので、なんとも思わなくなっていました。
その後、スピーカー周りにちゃんとスペースを作ることに成功。
写真は左スピーカー。
元々壁際には本棚を置いてました。
改めてセッティングして音を出してみると……
音が晴れました。
なんというか、全帯域が綺麗に伸びるようになった感じです。
そうなると、モニターよりもオーディオ的な聴き方ができるようになりました。
定位や解像度のかっちり感が良い意味で消えてきた(溶けてきた)感じ。
改めてスピーカーチューニングの重要性を知りました。
まあまだ微妙に遮蔽物はあったり、壁との距離が近すぎたりしますが、そこはもう仕方ないでしょう。
さて、そうなるとKENWOODの置き場所がなくなるので、仕方なく売りに出すことにしました。
ちょうど生徒さんが同じのを買おうかなと思っていたらしく、お譲りしました。
一連の流れで思ったことは、最近のアーティストってちょっとこもった音で音源を出すことが多い気がしてたんですが、モニタリング環境が悪いせいなのかなと。
自宅であれこれ遮蔽物のある中モニターを設置して、そこで音を作るからどうしても籠もった音になってしまう……というのはあると思います。
とはいえ、一流のエンジニアに発注するにも、自宅を完璧なレコーディングルームにするにも金がかかります。
そんなのお金がない人でもレコーディングできるようになったというのが、良い時代なのか暗黒時代なのかはまだわかりません。
ただ、ちょっとした労力でいい音に近づけることはできるので、ミュージシャンはそこの労力は惜しまないようにするべきでしょう。
オーディオファンはいい音のために金と労力を惜しまない人が多い気がしますが、ミュージシャンはなぜかいい音を諦めてる人が一定数いる気がする…