よく言われていることですが、フレットの形状とフィンガリング(運指)は密接に関係しています。
ざっくり言うとフレットの山が高いほど軽く押さえられ、チョーキングやビブラートが楽にできる、低いほど力が要る。
傾向としては、フィンガリングが脱力してくるとフレットの高さが気になってきます。
脱力して押さえられるようになってきたから、フレットを高くして軽く押さえても音が出るようにしたらもっと楽に弾けるんじゃないか? と。
僕がずっと使ってるイングヴェイ練習用のストラト(Fender USA American Vintage)は、一度フレットを山の高いものに変えたんですが、ちょっと勘違いして中ぐらいのものを発注してしまいました。
高さが1mmないぐらいです(ジャンボが1.4mmぐらい?)。
それでもオリジナルよりは全然弾きやすくなったのでずっとそれで弾いてましたが、やはりどうしてもチョーキングやビブラートでちょっと力を使ってしまうので、もったいないけどもう一回フレット交換して今度こそジャンボフレットにしてやろうとずっと考えていました。
そして、コツコツ積み立てていたお金も貯まり、梅雨も明けたので(なんとなく梅雨時に交換するのが嫌)、思い切って再度フレット交換に出しました。
ちなみに今回は関西の某工房。
なんとなく、いつもと違うところでやってみたくなったので。
今回はJIMDUNLOP#6100に変更します。
資料によると、高さが1.4mm、幅が2.79mm。
確かイングヴェイが#6000(高さ1.47mm、幅2.99mm)を使っているそうですが、昔弾いたイングヴェイモデルはフレットが高すぎてスライドで引っかかったり、1弦をビブラートすると勢い余って弦がネックの外にベギョっと出てしまったりした記憶があるのでちょっと怖い(スキャロップだからかもしれませんが)。
だから、1段階低くて幅も狭いものにします。
それでも今より高さが0.4mm上がるので、かなり変わるでしょう。
ちなみに#6105だと幅が2.29mmになるのでなんとなくもうちょい欲しい気がします。
この辺は予測するしかないので一か八かってところですが。
ジャンボフレットになったら、おそらくフィンガリングをいちからやり直すことになります。
押弦、チョーキング、ビブラート、スライド、ハンマリング、プリング……全て力加減が変わるでしょう。
ということで、ギターが帰ってくるまでFar Beyond The Sunはおあずけです。
別のギターでやっても意味ないんで。
まあこれは趣味の世界なのでやろうがやるまいが仕事とは関係ありませんが。
結局テクニカルなプレイをするならジャンボに行き着くようです。
スキャロップは完全に好みでしょうが。
高さ1mm以下のフレットではどうしてもチョーキングやビブラートに力が要ります。
それが少しだけ高くなると、その分チョーキングやビブラートに必要な力が少し減るのがわかります。
フレットを変えてより脱力ができるのなら、脱力できる人はより高いフレットになっていくのは必然でしょう。
なんか悔しいけど、仕方ありません。
もっと脱力できるのにフレットのせいで制限されてしまっては意味ないですからね。
追記:交換した結果はこちら。
FENDER ( フェンダー ) / Yngwie Malmsteen Stratocaster Vintage White