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速弾き練習の盲点 力みの連鎖


八幡謙介ギター教室in横浜

フレーズは弾けるのにいざ通しでソロを弾いてみると必ず詰まる箇所がある、ということは多いかと思います。

僕もイングヴェイのTrilogyを練習していてそういう部分がいくつかありました。

それを克服するための練習法を探っていくうちに、あることに気がつきました。

あるフレーズがあって、それを単体で弾くと綺麗に弾けるんですが、通しで弾いたときにだけどうやら詰まってしまうようです。

なぜそうなるのか?

じっくりと自分の手の動きや緊張を観察していくと、どうやら詰まるフレーズのひとつ手前のフレーズで、ほんのちょっとだけ力んでいたようです。

そして、そこの部分の身体操作を見直し、力みを取ると、次のフレーズもだんだんつまらなくなってきました。

また、その後のフレーズも、以前より楽に弾けるようになりました。

ここから分かることは、

 

・あるフレーズが流れの中で弾けないとき、その手前で力んでいる可能性が高い

・力みは連鎖し、増幅される(あるポイントで力んでしまうと、以降それが継続し、大きくなっていく)

 

 

流れの中で弾けない箇所があったら、恐らく皆さんはそこを集中的に練習すると思いますが、それでも解決しないことが多いのではないでしょうか?

実際は、上記のように、弾けないフレーズのちょっと前でほんの少しだけ力んでしまったことが原因であることもあります。

大事なのは、「弾ける」「弾けない」の「弾けない」を集中的に練習することではなく、弾けている(でも力んでいる)というところを探し出して力みを取ることです。

これは恐らく個人で発見することは無理でしょう(僕の場合はこういうことをもう10年以上研究しているのでわかりますが、それでもかなり難しいです)。

 

速弾きはテクニック的に難しく、体への負担も出やすいので、こういったロジカルな視点で問題を解決していく必要があると思います。

ひたすら練習!といった一昔前のスポ魂脳ではいずれ体を壊します。