最近K-POPをよくチェックしているんですが、そこで気になったことがあります。
韓国は儒教文化であり、先人を敬う風潮が日本よりも強いのに、K-POPは先人の創ったものなどまるでなかったかのように先に進んでいきます。
もちろん人としては先輩アーティストには敬意を持って対応しているのでしょうが、音楽的には無視したり、意図的に壊しているように見えます。
また、K-POPを見ていると、受け継ぐとか、流れに乗るといった印象を全く受けません。
J-POPはひとつ売れたらみんなその流れに乗っかるのに…
あと、K-POPってなんとなく「先輩より売れたらまずい」という意識がない気がします。
日本だとこのジャンルでこのアーティスより上に行っちゃうとまずいなあ…というのがありそうですが。
とそんなことを考えていた矢先、とある韓国人TIKTOKERさんが韓国の「パリパリ文化」というものについて紹介しているのを見てこれだ!と腑に落ちました。
「パリパリ」とは韓国語で「早く!」という意味だそうです。
そして、これは韓国の国民性を端的に表す言葉なんだそうな。
つまり、みんなせっかちで新しいもの好きだということです。
こちらの記事に詳しく解説してあります。
記事によると、韓国人は常に不安を感じており、今持っているものに満足せず、未来に思いを馳せるのだそうな。
なんか、まんまK-POPですね。
音楽の新しいかたちを常に模索し、先へ先へ向かう原動力はこの「パリパリ文化」なのでしょう。
だから先人といえども簡単に追い越し、まるで否定するように新しい音楽をクリエイトしていく…
そのスピード感とSNS時代に求められる変化の速さが合致して、K-POPはここまで飛躍してきたのだと思われます。
一方日本人は、一生かけてひとつのことを突き詰めるという性質を持っています。
また、先人に敬意を払い、その業績を「流れ」として受け継いでいくことをよしとします。
だからこそ文化の継承が現代でも続いているのですが、音楽においてはちょっと厳しいと言わざるをえません。
どれを聞いてもなんか同じ。
ひとつ流行ったらみんな「流れ」に乗っかる。
2024年に聴いたJ-POPで「うっわ…何だこれ?」と驚いた楽曲があったかどうか……思い出せません。
世界的にバズったCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」もリズムはNEW JEANSが流行らせた「ダン・ダン・ダンダンダン」に乗っかってますしね。
一方でK-POPには何度驚かされたことか。
今までK-POPはビジネスとして戦略的に発展してきたものだと思っていましたが、もっと根深いところで今の時代とマッチしていたようです。
今後、世の中のスピード感が一度リセットされるまで、K-POPは世界の音楽シーンの中心であることでしょう。
J-POPがんばれ…