わりと前からK-POPについてはチラチラ横目で見ながらチェックしていたんですが、New Jeansの登場あたりから意識してディグるようになってきました。
そうするとK-POPはメディア露出が多いので、すぐにあれやこれやと見つけ、かつてないほどハマってしまっています。
さてそんな僕がすごいなと思ったアーティストや楽曲をご紹介します。
ギタリスト、ギター講師目線のK-POPというのもちょっとめずらしいと思うので、興味ある方はチェックしてみてください。
色々聴いた中で一番驚いたのがAESPAです。
まずサウンドがK-POPの中でも飛び抜けてクリアでファット。
近未来的な音空間が広がっていて、特にヘッドホン(SONY MDR-M1ST)で聴くとたまりません。
中でもAメロからぶっとばされたのが「Drama」という曲。
Aメロを聴いて「うわっ」となったのは久しぶりです。
楽曲も、奇妙さとキャッチーさとダークさが相まって独特の世界観を醸し出しています。
力技や奇をてらったアレンジではなく、練りに練った世界観と研ぎ澄まされたメロディ、アレンジでしっかりと魅了しているところが秀逸です。
作曲は複数人が担当しているそうです。
デビュー以来常に懐かしくて新しいサウンドを聴かせてくれたNew Jeansですが、個人的には「ETA」あたりでネタ切れかな…と思っていました。
格好いいけど、別に驚きはなく、リズムもキックのパターンをちょっと変えただけ。
これで一瞬僕はNew Jeansから心が離れました。
が、今年リリースされた「Supernatural」を聴いて改めてやられました。
一聴すると2000年代初期ぐらいのJ-POPのなんちゃってhip-hopで、「え…ドリル全盛の今、これ?」と固まりました。
hip-hopだともうクラシックと呼ばれるような古いリズムで、サウンドもなんか古くさい感じ。
ですが…
これがなんともクセになる味わいがあってまたNew Jeansにがっつり取り込まれてしまいました。
なんでこんなことができるんだろう??
てか、このリズムでこのサウンドでなんで格好いいんだろう???
普通の作曲家、アレンジャーがこれやったら時代感のバグったクソダサ曲にしかならないはずです。
僕も生徒さんがこんな曲を作ってきたら「20年古い」と一蹴していたでしょう。
改めて考えるとNew Jeansって初期からずっとJ-POPオマージュをしつつ世界で評価されているので、J-POPって料理の仕方でかなりいけんじゃね?と夢を見させてくれるグループですね。
プロデューサーのミン・ヒジンさんが解雇されどうなるかと心配しておりましたが、どうもプロデュース業は継続するようで安心しました。
K-POPをあれこれ聴いていて、もしかしたら俺ってSMエンタテイメントのサウンドが好きなんじゃ?と分かってきたので調べてみたらRIZEなるボーズグループがあり、聴いてみたらめっちゃ格好よくてハマりまりました。
マイケル・ジャクソンを彷彿とさせるようなややクラシカルなアレンジが格好いいです。
ボーズグループはEDMでキラキラした感じという先入観があったのですが、今はこんなグループもあるんですね。
音楽的にものすごく質が高くて驚きです。
K-POPをいくつか聴いて、J-POPを眺めると、なんかもうため息しか出ません。
ちょっと前までは「このままだとK-POPに負けるぞ」と言われていましたが、今やもうK-POPに勝てないどころか、K-POPから学ぶというフェーズに入っているようです。
歌やダンスのレベルもそうですが、楽曲やアレンジの革新性もJ-POPとは比較になりません。
J-POPが勝てそうなのはアニメとの親和性ぐらいでしょうか…
僕もいちおう日本人なのでJ-POPにはもうちょっと頑張ってもらいたいものです。