以前から僕の中で、弦をたくさん巻いたら音が太くなるという仮説があり、そろそろ今の弦も錆びてきたので交換がてら検証してみることにしました。
ルールとしては、弦を切らずに全部巻く。
とりあえず結論を先に言っておきます。
分からん！
以上。
仮説の内容や過程を知りたい人は読み進めてください。
エレキギターは、弦に力を与えて楽器全体を振動させ、それをピックアップで拾い、電気信号化させるという構造になっています。
この振動が大きいほどより太く大きな音が出てくれます。
振動の伝達経路は、
ピッキングで力を弦に入力
↓
弦が振動
↓
弦の振動がギター全体に伝達
となります。
では、弦からギターにはどこを伝って振動が伝達するのでしょう？
これは弦とギターが接触しているポイントを探せば分かります。
概ね以下の通りになります。
・ペグ
・ナット
・フレット
・ブリッジ
・ブリッジ裏の穴（ボディ）
弦に与えた振動は、これらを伝って直接ギターに伝達されます。
さて、この伝達ポイントで、プレイヤーが操作可能な部分とそうでない部分があります。
ナット、ブリッジ、ブリッジ裏の穴はがっちりと固定されているのでプレイヤーが操作して弦と個体の接触を変化させることはできません。
ただ、ペグとフレットは多少操作が可能です。
フレットはややしっかり目に押さえれば弦との接触は強くなります。
もう一つは、ペグです。
ペグに弦をどれだけ巻き付けるかはプレイヤーの裁量次第です。
短めに切って一周二周で終わらせるか、全部巻き付けるか…
このとき、弦を沢山ペグに巻き付けると、弦とペグの接触面積が多くなります。
弦と個体の接触面積が多くなれば、その分振動が多く伝達する→音が太くなるんじゃね？
というのがこの仮説です。
さて、実際に弦交換を行い、全ての弦を切らずに全部巻いてみました。
やり始めて分かったのは、めちゃくちゃ面倒くさいということです。
僕は普段弦を巻くときストリングワインダーを使わないので、全部手でやることになります。
↑これでくるくる巻くと楽。
電動もあるみたいです。
1弦を巻き終えたところで心はもう折れていましたが、実験なのでやり通さないといけません。
手が攣りそうになりながらなんとか進めていきます。
3弦までは全部巻いてもペグの高さに収まったものの、案の定4弦からはみ出していきます。
とりあえず今回は全部巻くのがルールなので汚くなってもOKとします。
そうして完成したのがこちら。
6弦はもうなんか凄いことになってますね…
さて、永遠にペグを回し続けてなんとか全弦を巻き、やっとチューニングという段階になったのですが、4弦以降が固くて回せなくなっていました。
無理矢理やると壊れたら嫌なので、この時点で実験を半分中止。
4～6弦を一旦外し、短めに切ることに。
実験は1～3弦で行うことにします。
既に述べましたが、肝心のサウンドは「わからん」としか言いようがありません。
弦は新品になっているのでどうしてもキラキラします。
音は太いですが、前より太くなったかどうかは分かりません。
若干大きくなった気もしないでもないですが、期待しているからそう聞こえているだけのような気がします。
ということで、仮説検証失敗です。
いっぱい巻いても音が変わらないのなら短く巻いた方が効率がいいので、今度からそうします。
