八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

藍井エイルはヴォイトレをしなければ事務所を解雇(表向き卒業)されなかった


八幡謙介ギター教室in横浜

2023年12月31日、歌手の藍井エイルが事務所およびレーベルを「卒業」するというニュースが流れてきました。

「卒業」とありますが、近年の活動から見ておそらく解雇でしょう。

藍井エイルは好きだったこともあり、そして休業後の歌に違和感を感じていたので、個人的にはいろんな意味で感慨深いニュースでした。

さて、以下完全に憶測から来る私見ですが、本件に関して僕は「藍井エイルはヴォイトレをしなかったら売れ続けていた」と考えています。

それは彼女の歌声の変遷と、それに伴う人気の低迷を見れば明らかです。

では詳しく見ていきましょう。

藍井エイルをAmazonでチェックする

藍井エイル

藍井エイルは2011年、アニメ「Fate」のエンディングテーマでデビューします。

その後「ソードアート・オンライン」のテーマソング「INNOCENCE」(2012年、オリコン6位)、

www.youtube.com

「ソードアート・オンラインⅡ」のテーマソング「IGNITE」(2014年、オリコン9位)がヒット。

www.youtube.com

この頃から次世代アニソン女王は藍井エイルという認識が高まっていたと記憶しています。

この辺りでファンになった人や、記憶に留めている人も多いでしょう。

僕もその口です。

個人的には、やや危なっかしい(勢い任せの)歌い方と、ぎりぎり届かないところに一生懸命手を伸ばしているような苦しげなハイトーンの出し方が心に響く感じがして、他の歌手にはない魅力を感じていました。

平たく言うと、余裕なさそうなところに共感と応援したくなる気持ちが生まれていたんだと思います。

あと、この人の声は「届く声」なんですよね。

この辺は説明が難しいのですが、初期~活動停止前までは定位が前に出てしっかりこっちにせり出してくる歌い方をしていました。

だから聞いているといろんな意味で心がざわついて忘れられない、そんな希有な歌手でした。

 

しかし、人気も高まってきてこれからという2016年10月に体調不良により活動休止。

2018年6月に活動を再開します。

この活動休止中、藍井エイルは初めてヴォイトレを習ったそうです。

確かその様子を密着していた映像があり、観た記憶があったんですが、僕はそのとき『あーあ……』と思った記憶があります。

そして、その予感は的中しました。

復帰後

2018年、復帰第一段シングル「流星」。

www.youtube.com

歌自体は上手くなっていますが、もうあのヒリヒリ感や、届かないところに手を伸ばしている感じはありません。

安定感は出ていますが、その分なんか遠くで何かやっている感じがして、もう心までは響いてきません。

あと、最大の特徴であった定位がひっこんでいます。

これはミックスのせいではありません。

歌手の意志や意識の問題です。

ヴォイトレで歌が上手くなった分、藍井エイルを藍井エイルたらしめていた成分がしっかりとそぎ落とされてしまい、僕からすればもう藍井エイルじゃなくなっています。

だから聴く意味がもうないんです。

恐らく多くの人も無意識のうちに同じことを感じたのでしょう。

その結果いまいち人気が戻らず、2023年の事務所・レーベル卒業(解雇)へとつながってしまいました。

他にもいくつか。

 

2020年のThe First Take。

www.youtube.com

 

2022年の「INNOCENCE」。

www.youtube.com

藍井エイルっぽいけど藍井エイルじゃないというのが僕の感想です。

昔のライブや生歌を探してみると、確かにこれよりは全然粗いし、声も薄いし、発声が危うい感じはします。

が、昔の方がどう考えてもいい”歌”に聞こえます。

なんといっても声が前に出てるんですよね……

復帰後は上手くなってるけど、なんか違うという感じ。

この”なんか”をファンや一般音楽リスナーは敏感に察知したけど、本人やスタッフは気づけなかったのでしょうか?

それともその”なんか”をいいものだと判断したのでしょうか?

まあ一生懸命復帰に向けて頑張っている人に「前の方がよかった」とは言い辛いとは思うけど、誰か一人ぐらい気づかなかったのか不思議です。

ヴォイトレって何なの?

こうした歌の変遷をヴォイトレだけのせいにするのは酷かもしれませんが、ヴォイトレが彼女の歌から藍井エイルの成分を削り、歌をリスナーに届かないものにさせた大きな要因であることは間違いないでしょう。

じゃあヴォイトレって何なの?

歌が上手くなる代わりに歌そのものがよくなくなり、個性が消え、そのせいでファンが離れ、人気が低迷し、事務所を卒業(解雇)……。

これじゃ本末転倒です。

もちろんヴォイトレをやれば全員そうなるというわけではないでしょうが、ヴォイトレのせいで歌が悪くなっていく例はかなりあると思われます。

少なくとも藍井エイルは間違いなくヴォイトレをやる前の歌の方がよかったと断言できます。

もし休業中にヴォイトレをやらなければ、復帰後は少なくとも休業前の人気ぐらいには戻っていたでしょう。

もしかしたら復帰後にLiSAをおさえて彼女がアニソン女王に返り咲いていたかもしれません。

まあそれは想像でしかないのですが。

 

藍井エイルが今後ちゃんと藍井エイルの成分を取り戻したら再度人気は出ると思います。

藍井エイルをAmazonでチェックする

八幡謙介ギター教室in横浜のHPを見る

藍井エイルサイト

www.aoieir.com

藍井エイル - Wikipedia

https://twitter.com/eir_ruru?lang=ja

https://www.instagram.com/aoieir/

藍井エイルの音源をチェックする
KALEIDOSCOPE (完全生産限定盤)

KALEIDOSCOPE (完全生産限定盤)

  • アーティスト:藍井エイル
  • ソニー・ミュージックレーベルズ
Amazon
BEST -A-

BEST -A-

  • アーティスト:藍井エイル
  • ソニーミュージックエンタテインメント
Amazon