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ネックの順反り対策にチューニングを1音半下げにしてたが、やはり有効らしいと分かった


八幡謙介ギター教室in横浜

僕は現在、ギターを常に1音半下げにして保管しています。

使うときだけレギュラーに合わせます。

これは乾燥によるネックの順反り対策です。

今の部屋は乾燥しやすいらしく、過去一順反りしやすくなっています。

そこでいろいろ対策を練ってきたのですが、最終的にチューニングを1音半下げるというところに落ち着きました(それ以外は下記リンク参照)。

 

さて、先日ちょっと久々に出してきたギターがあったんですが(もちろんこれも1音半下げで保管)、いざチューニングを合わせようとすると、1音下げになっていました。

間違ってそうしたわけではないので、恐らく保管時にチューニングが半音ほど上がったと考えられます。

なぜそうなったかというと、乾燥で順反り方向にネックが動いたからでしょう。

その分弦が引っ張られてちょうど半音ほど音程が上がったようです。

仮にレギュラーチューニングで保管していたとしたらどうなっていたでしょう?

ネックが反り、弦が引っ張られ、半音上げチューニングになっていたと思います。

別にチューニング自体はどうでもいいんですが、弦が引っ張られることでネックに強い負荷がかかります。

それを見越して最初に1音半下げておくことで、仮に半音上がるほどネックに負荷がかかったとしても、まだ1音分の余裕があります。

実際そのギターはチューニングこそ半音上がっていたものの、ネックの反り自体は体感できないレベルでした。

チューニングを確認していなかったらネックが反ったという事実すら気づかなかったでしょう。

 

以下は僕の持論ですが、日本におけるギターの保管法は、沖縄や南国寄りの気候の地域以外全て順反りを前提とするべきです。

日本で使うギターは多湿に慣れています。

一方で、乾燥に対してめっぽう弱いギターが多いという印象。

湿度は50%を下回ったら基本的にネックは反っていくと考えていいでしょう。

一般的に言われているギターに最適な湿度は40%~50%というのはたぶんアメリカ、それもカリフォルニアとか乾燥した地域のことだと思います。

日本でギターを湿度40%にして保管したら間違いなくネックは反りますよ。

もしかしたら東北や北海道は別かもしれませんが。

一般的な気候であれば湿度は55~65%程度がギターにとってベストです。

ギターの管理については下記記事を参照してください。