八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

レコーディングの謎 どこでいいテイクが録れるかが分からない


八幡謙介ギター教室in横浜

近年、DTMの普及によりレコーディングが当たり前になりました。

また、僕のように一発撮りで動画撮影をして演奏をUPする人も多いと思います。

そこで、こんな疑問を持ったことはありませんか?

 

いつベストテイクが下りてくるのか分からない?

 

レコーディングするにあたってしっかりと準備し、時間を確保して「さあ、今日は録るぞ!」と気合いを入れます。

まだ気力、体力が充実している1回目、2回目あたりでいきなりベストテイクが録れることもよくあります。

一方で何回やってもダメで、もうヘトへトになって体力もほとんど残っていない、集中力も切れてミスの連発、気分も落ちてきて今日はもうダメか……じゃあ最後の1回!と弾いたらなぜかそれがベストテイクだったということもあります。

これらがいつもランダムに発動するので困ります。

十分に準備して体調も整え、気合い十分で録れば必ず最初の数回でいいものが録れるわけでもないし、追い詰められたら最後の最後に必ずいいテイクが録れるというわけでもない。

リラックスすればいいというものでもないし、かといって緊張したりイライラするとそれはそれでいいものにならない。

でもイライラマックスでベストテイクが録れることもあったりする……

とこのように、ベストテイクは毎回必ずランダムに降ってくるので、非常にやっかいです。

その分終わったときの開放感は得がたいものがありますが。

 

こうしてランダムに降ってくるベストテイクをちゃんと掴まえる方法はひとつ、ベストテイクが出るまでやることです。

これができるのはアマチュアか超一流アーティストのどちらかでしょう。

アマチュアなら基本いついつまでに録らないといけないという制限がないので、1曲に何ヶ月、何年かけても構いません。

一方、YOSHIKIレベルのアーティストになれば満足いくまで10年、20年とレコーディングできるケースもあります。

ただ、ほとんどの人はそうはいかず、アマチュアでもYOUTUBEを頑張ってる人や、スタジオを押さえて音源制作をする場合などは決まった時間内でベストテイクを出さなくてはいけません。

プロでも99%は時間との勝負でしょう。

そんな中、ランダムに訪れるベストテイクをどうやって掴まえるのか?

恐らくこれはアマチュア~プロまで全ミュージシャンが抱える公案(禅問答)でしょう。

そして、これを解決するために酒や薬に走るミュージシャンも間違いなくいます。

日本人は禅の素養があるのでギリギリこれに耐えられる人が多い気がしますが。

 

ミュージシャンがレコーディングで比較的自分の意志に従ってベストテイクを出せる方法を編み出した人がいたら、それを指導するだけで一生食えると思います。

まあでもたぶんないと思いますが。

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