シンガーソングライターの山﨑まさよし氏が2023年10月21日に行った水戸市民会館でのライブがかなり常軌を逸していたようです。
山﨑まさよし
マスコミの手短な記事は信用できないので誰か現場の人が書いたものはないかなーと探していたら、ありました。
こちら。
当日のライブを観にいった山﨑まさよしファンの方の詳細なレポートです。
読みやすいので気になる人はぜひご一読を。
ただ、熱心な山﨑ファンの方なので、かなり本人に寄り添った書き方ではありますが。
以下個人的な考え。
考える犬君氏(上記note書き手)の言うようにスタッフへの不満やあてつけがあったにせよ、やっぱ無意味なダラダラMC、不自然に少ない曲数、「歌いたくない」「払い戻しするよ」などの発言は客としたらがっかりどころか地獄に突き落とされるような気分でしょう。
中には今回初めて山﨑氏のライブを観る、あるいは人生で初めてのライブ観賞という人もいたかもしれません。
それでなくても安くはないお金を払い、ずっと楽しみにしていた人がほとんどのはずです。
この件を調べている過程で、ふと思い出したことがあります。
嵐のドキュメンタリーか何かでメンバーが「お客さんがライブをどれだけ楽しみにして待っているかを想像すると、徹夜や裏での苦労なんてなんでもない」みたいなことを言っていました。
嵐のライブは観たことないですが、たぶんどんなに疲れていても眠くても、それをステージで見せるなんてことはないでしょう。
乃木坂もそうですね。
ライブ終了後に翌日のリハーサルを何時間もやって全身バキバキになるらしいですが、そんな疲れをステージでうっかり出してしまうメンバーは一人もいません。
一般的には山﨑まさよしは”本物”のアーティストと称され、アイドルは学芸会レベル、事務所のごり押しで売れたなどと叩かれたりしますが、さてどうなのやら……。
ここからミュージシャン的考察。
アーティストって何かのきっかけで客に負担をかけても気にしないというモードに入ることがあるんですよね。
代表例としてはジャズミュージシャンです。
開演が押すのは当たり前、客の聞きたい曲なんてやらない、MCグダグダ、衣装ダサダサ、嫌なら来るな、厭きたら帰れがデフォルト……。
ジャズミュージシャンは基本的にずっとこれですが、他のアーティストもなんかのきっかけでこうなることがわりとあります。
なぜそうなるのかは分かりませんが、お客さんあっての自分というスタンスを忘れてしまうんでしょう。
山﨑氏も今回はそういうモードに入ってしまったようです。
そもそもそうではないらしいので、たぶん今回の炎上がきっかけで元に戻るのだとは思いますが、失った信用や、特に今回のライブを楽しみにして来ており、がっかりして帰ったお客さんはたぶん戻ってこないでしょうね。
今回の騒動で、いつもだいたい同じクオリティのライブをするアーティストがどれだけ凄いかというのが一般の方にも分かったんじゃないかと思います。
ライブは生ものですから、演者も毎回体調や気分が違うし、会場が違えば勝手も違う、野外なら気候の影響もあるし、トラブルなんて日常茶飯事、人気アーティストなら直前まで仕事をしていて披露困憊なことも多々……という中で”同じ”ライブをするというのは至難の技です。
ある意味同じクオリティのライブを続けられるというだけで一流アーティストと言ってもいいと僕は思います。
そう考えると長いキャリアの中で一回ぐらい『ど、どうした…』というライブがあっても別におかしくはないと思えるし、熱心なファンならそれを観て逆に”目撃者”として語れる、ラッキー!ぐらいに捉えてもいいんじゃないかとも思えてきます。
最後に、アーティストは基本おかしい人間なので、これを許したらもう元に戻ってこれなくなるので、ファンの人はちゃんとSNSなりファンレターなりで山﨑氏を叱った方がいいですよ。
ネットには賛否両論あるそうですが、ちゃんと否を大きくして本人に届けないと今後の山﨑氏の音楽人生が悪い方向に向かっていくかもしれません。
好きという感情だけでアーティストを甘やかしてダメにしたら結局最後にとばっちりを食うのはファンである自分たちなので、ちゃんと叱って軌道修正させてあげましょう。
実際ライブ会場で「金返せ」とか山﨑氏にしっかり意見を言った人もいたそうで、個人的には良いファンがついているんだなーと感じました。