八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

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譜面の書き方9 「マリーゴールド」イントロ、Aセクション


八幡謙介ギター教室in横浜

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譜面を書いていこう

ここまで長々と譜面のルールを書いてきました。

本当は3回目ぐらいで「マリーゴールド」の譜面を書いていくはずだったんですが、あれも説明しなきゃ、これもあった…とやってると8回もかかってしまいました。

ここから「マリーゴールド」の譜面を書いていくので、曲を知らない人はチェックしておいてください。

www.youtube.com

コードは知ってる体で進めていきます。

余談ですがキーはDです。

検索すると結構Cで解説しているケースが多いのですが、ここでは原曲のキーで進めます。

 

 

イントロ1

さて、まずはイントロです。

本作はイントロがふたつあるのが分かります。

 

イントロ1

キーボードとアコギでのふわふわしたやつ。

 

イントロ2

他の楽器が入ってきてエレキギターがイントロのメロディを奏でる部分。

 

問題はこのイントロ1。

まず、ちゃんとした拍子がありません。

これを4拍子に落とすこともできるし、原曲通りに書くこともできます。

まずは原曲通りを目指してみましょう。

僕ならこう書きます。

拍子がないので小節は書きません(書けません)。

「Key&Guit」と書くことで『キーボードとギターであのイントロやってね』という指示とします。

補足があれば現場で口頭で説明。

どうしてもこれが気持ち悪い場合は4/4に落とし込みます。

するとこうなります。

最初のイントロを曲のテンポに合わせて3小節行うという指示です。

ちなみに、下記動画のライブだとイントロは音源と同じ。

従ってそれに合わせてテンポを取ることはできません。

だからイントロ1の終わりでドラマーがカウントを出してそれに合わせて皆が入っていますね。

youtu.be

別にこれが正解ではないので、例えばイントロ1をなくしても構いませんし、全然違うイントロを作ってもいいでしょう。

そこらへんの自由な解釈が許されているところがポピュラーミュージックのいいところです。

 

 

イントロ2

そこからイントロ2に入ります。

とりあえずこんな感じになります。

まずセクション表記を見てください。

ここでは□の中に「Intro'」としています。

「Intro1」「Intro2」でも問題ないと思います。

ここも特にルールがないのでそれぞれで判断してください。

カタカナで「イントロ」と書くのはあまりおすすめしません。

 

さて、Intro'は6小節となっています。

まず基本的な表記として、セクションが終わるところで小節を二重線にします。

問題はこの後です。

Aセクションをどこに書くか

7小節目からAセクション(Aメロ)に入るのですが、流れで書くと恐らくこうなります。

3段目の真ん中でAセクションに移っています。

第8回でご説明した通り、これはNGです。

k-yahata.hatenablog.com

もちろんこうしている譜面も沢山ありますが、プレイヤー目線でいうと読み辛いので個人的にはNGです。

そこでこうしましょう。

2段目は2小節で切ってAセクションは次の段からはじめます。

2段目の3小節目移行は書かず、代わりに豚の尻尾みたいな線で埋めます。

これはたぶんローカル表記で、何と言うのかは知りません。

アプリなどでは出て来ないと思います。

もしうるさいと思ったら何も書かず、2段目3小節目以降は空白でいいです。

ただ、下記のように段を変えているのに小節を残すのは絶対にNGです。

これだとプレイヤーは2段目の3・4小節目に何か弾くものと勘違いしてしまいます。

こういう譜面を持って来られるとプレイヤーに『めんどくせー譜面書くやつだな』と思われるので、何もないところに小節を引くのは絶対にやめましょう。

プレイヤーは、仮に何も表記がなくても小節が引いてあるだけでそこに楽曲が存在していると自動的に判断します。

逆に、小節が引いていなければ自動的にそこは「無」だと判断します。

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