八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

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それぞれのジャンルに向いてる/向いてないはやっぱりあるらしい


八幡謙介ギター教室in横浜

個人的に、才能というものにはあまり関心がありません。

だいたいどんなジャンルでも努力でぎりぎりプロレベルまでは到達できるし、プロというのは得てして技能と同じくらい人間力が物を言うので、めっちゃ努力して人付き合いも頑張ったら才能がなくてもなんとかプロになれると思います。

ただ、それとは別筋で向いてる/向いてないというのはやっぱりあるんだろうなと思います。

今回はその例をお話します。

 

以前、僕が知ってる人間の中でトップクラスに知性の高い人がいました。

普通なら僕なんかがお話できないのですが、偶然が重なって一度じっくりお話できることになりました。

音楽好きな方でもあるので話は弾んだんですが、その方が昔ミュージシャンを目指したことがあるけど音楽理論が分からないから断念したとボソっと言ったのに衝撃を受けました。

演奏の方ならまだしも、理論が分からないとは…

その方はどう考えても僕よりはるかに頭が良いし、学歴も日本で上から数えた方が早いような大学を出ています。

お仕事も頭の良い人の代表みたいな職業に就かれています。

そんな人が、僕でも理解し実践できている音楽理論を「分からない」と言っていて、見下すとか勝ったとかじゃなく、ただただ本当に混乱してしまいました。

 

 

後に、結局その人は音楽には向いていなかったんだろうなという結論に達しました。

賢いのに音楽理論が分からないという点もそうですが、たったそれだけで音楽を諦めたという点でもやはり向いていなかったのでしょう。

ご自身の仕事に対しては何十年も熱意と研鑽を積んでおられ、日本トップクラスに上り詰めた方なんですが……

 

僕自身で言うと、高校生ぐらいの頃本気で美術の方に進もうとしていたんですが、自分が色盲だから「こんな色彩感覚で美術やってもどうせ大したアーティストにはなれないだろう」と簡単に諦めたことがあります。

僕には美術は向いてなかったということでしょう。

今考えれば、色盲だからこその色彩感覚で表現すれば面白いものが出来ていたかもしれませんが……

 

このように、その人の能力からすれば絶対できるはずなのになぜかできなくて、簡単に諦めた人は過去に大勢いた気がします。

それを「向いてない」と言うのでしょう。

逆に考えると、結果に関わらずできるはずなのにできないことを簡単に諦めない人は「向いている」ということになります。

努力しているのになかなか芽が出ない人は、この辺を支えに頑張って継続していきましょう。

とはいえ、「向いている」と成功する/しないもまた違うんですが…