八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

歌詞の上にコードだけ書いてあるやつは譜面ではないし、読みにくい


八幡謙介ギター教室in横浜

レッスンの課題で生徒さんにコードを取ってきてもらう際、高確率でもってこられるのが、小節がなく、歌詞の上にコードだけ書いてあるやつ。

あれ、そもそも譜面じゃないし、すっごく読みにくいのでやめてほしいです。

特にミュージシャンにあれを渡すのはよくないです。

今回はその辺について解説したいと思います。

譜面って何?

そもそも譜面って何でしょう?

ジャズ、ロック、ポップスなどのポピュラーミュージックにおいては、〈その曲を知らなくても見たら一応弾けるだけの情報が詰まっている〉のが譜面です。

では具体的にどんな情報が必要なのでしょう?

 

・テンポ

・リズム

・拍

・拍子

・小節

・セクション

・コード

 

だいたいこれぐらいです。

これぐらいの情報があると、どんな曲かは知らなくてもとりあえずやりながら理解していくことが可能です。

意外かもしれませんが、歌詞は譜面に書いてなくても大丈夫だし、書いてない方が実は楽器隊は見やすかったりします。

あと、ほとんどの場合メロディも書かなくても大丈夫です。

五線譜のところが空いていた方がそこに書き込みができるのでありがたいです。

 

 

歌詞しかないと

一方で歌詞しかない譜面(?)だと、そもそもその曲を知っていることが前提となります。

相手が知っている前提ならまだしも、知らない曲を合わせたいとか教えて欲しいという場合はこれでは不親切です。

また、ミュージシャンとして言わせてもらうと仮に曲や歌詞を知っていたとしてもやはり歌詞にコードだけの譜面(?)はものすごくやりにくいです。

ミュージシャンは自動的に小節や拍を理解しながら譜読みを進めていくので、小節すらないと不安だし、気持ち悪い感じがします。

譜面は最低限の体裁で書けた方がいい

現代は音源やDTMのデータなども好きなように送受信できる時代なのでもう譜面はいらないと思う人も多いのかもしれませんが、個人的には譜面は最低限の体裁を整えて書けた方がいいと考えます。

わざわざデータ送る方が手間というシチュエーションも結構あるし、活動が広がってくるとどんな人と音楽をやるか分からないので。

そこに譜面という共通言語を最低限あやつれる教養があれば助かるというシーンは必ずあると思います。

相手に曲を理解してほしいからと譜面を用意したのに逆に相手を混乱させては意味がありません。

ですので、最低限小節で区切る、セクションを振るぐらいの譜面は書けるようにしておきましょう。