八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

音楽好きだけどライブが苦手な人のために、ミュージシャンがライブ(観る側として)の苦手なところを告白する


八幡謙介ギター教室in横浜

以前、ミュージシャンだけどライブの集団陶酔が苦手だと書きました。

k-yahata.hatenablog.com

その後、「音楽は好きだけどライブのここが苦手」という記事を目にし、かなり共感できたので、改めて自分なりにライブの苦手なところを書いておこうと思います。

音楽は好きだけどライブが苦手という人にミュージシャンでもそういう人がいるということを知ってもらい、以後安心して自分なりに音楽を楽しめるようになってもらうことが目的です。

 

ちなみに、以下苦手なところだけ書きますが、普通に楽しいと感じているところも沢山あります。

今回はそれを省略して書くだけなので、「こいつはライブが大嫌いなんだ」と勘違いしないようお願いします。

 

 

苦手度☆ 人が多い

これはライブそのものとは関係ありませんが、人が多いと疲れます。

そもそも並ぶのが嫌いだし、人が密集して全然進まないというのもイライラします。

苦手度☆☆ 高い

日本のライブはチケットが高いことで有名です。

アメリカならどんな大御所でも20ドル~30ドルも払えば観られました。

現在はもう少し高くなっているかもしれませんが、100ドルなんて絶対にありえません。

100歩譲って海外アーティストの日本公演が高くなるのは仕方ないとしても、国内アーティストを2階席で観ても1万円はザラです。

それなら同じぐらいの値段でライブブルーレイを買った方がお得な気がします。

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苦手度☆☆☆ 演者が豆粒にしか見えない

チケットが高いとボヤいているぐらいなので、当然最前列など取るはずもなく、ホールで観るとしたらよくて1階、まあだいたい2階席です。

そんなところから観ると、もう演者が豆粒にしか見えません(ホールによってはちっちゃいフィギュアぐらい)。

もちろん、その豆粒(フィギュア)から発するエネルギーを感じて、パワーを貰って帰ったことも多々ありますが。

以前タイのラチャダムヌーンで本場のムエタイをリングサイドで観たとき、意外と選手がちっちゃいのとロープが邪魔でよく見えないのでがっかりしたことがありました。

 

……まあここらへんは苦手というよりは不満やめんどうと感じている内容です。

 

 

苦手度☆☆☆☆ 集団陶酔

これは以前の記事でも書きましたが、100人とか1000人単位の集団が一人の人間やごく少数のグループ(バンド、チーム)に陶酔している場にいると不安を覚え、本能がブレーキをかけてきます。

みんなが同じ動きするやつ(人差し指を立てて後ろから前に振る)なんかを生で観るとゾっとします。

もちろん音楽は楽しんでいるし、好きなアーティストが同じ空間にいるということに感動はするのですが。

この警戒感は10代20代ではなかったはずです。

30代以上になってから年々強くなり、それは大人として健全な認識だと安心している部分もありますが、ライブを楽しむのにはブレーキがかかってしまいます。

 

上記まではまだ「まあライブってそういうもんだし…」と許容できる部分もありますが、ここからははっきり”嫌”な内容になります。

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苦手度☆☆☆☆☆ 客いじり

僕がライブで嫌なのが、客いじりです。

サービスとしてこれをやる演者もいますが、生はもちろん、映像で観ても共感性羞恥が働いて「うわっ」となります。

共感性羞恥心とは? 原因と感じやすい人の特徴&克服方法|「マイナビウーマン」

10年以上前京都でローカルアーティストのライブに行ったとき、演者が典型的な関西のおっちゃんで、ステージから客いじりをはじめ、自分がいじられたことがあり、今でもその時のなんとも言えない気分を覚えています。

客いじりする人のライブには絶対行きたくありません。

 

 

苦手度MAX 客同士に手をつながせて何かさせる

僕が一番嫌なのが、お約束かなにかで客同士に何かさせるやつ。

よくあるのが全員が隣の人と手をつないで高く挙げ、左右に振るみたいな……

何度かそういうライブに行ったことがありますが、今書いているだけで背筋がゾワっとしてきました。

両隣が友達でも嫌ですが、一人で行っていたら地獄です。

なんで知らない人と手をつないで変な動きをさせられないといけないのか理解に苦しむし、でもやらないと感じ悪いし、隣が女の子だったら『嫌じゃないかな』とか気を使うし、たぶん相手もそう思ってるだろうし……

日本のライブには絶対向かない演出だと思います。

なのになぜか日本人アーティストってこれやりたがる人多いんですよね……

海外では一度も経験ないです。

僕はそこまで沢山ライブを観てきた人間ではありませんが、それでも日本では数回この演出に遭遇し、もういたたまれない思いで帰ったことがありました。

そのアーティストのライブの記憶は「手を繋がされて嫌だった、もう行きたくない」しか残ってないので、演出として失敗してる気がするんですが……ライブ好きな人はやっぱそれが楽しいのかな?

 

 

音楽の楽しみ方は人それぞれ

最後に、音楽の楽しみ方は人それぞれです。

「ライブ行かなきゃ音楽好きとは言えない」

「ファンならライブで応援して当然」

という考えの人は多いですが、そういう人は逆に音楽の楽しみ方を狭めて自分も他人も苦しめていることに気づきましょう。

ライブの現場が苦手なら後々出たライブ映像で楽しめばいいし、それも興味なければ音源を楽しめばいいだけです。

もちろんライブは絶対行くけど音源はYoutubeでというのも今は自由だし、もっと言えばそのアーティストが人間的に好きなので音楽よりもYoutubeの企画やラジオばかり追ってしまうというのもぜんぜんありでしょう。

今どき演奏以外何もしないアーティストはほぼいないので、苦手な活動はスルーして好きな媒体でだけ応援したほうが楽しく健全に推せます。

ちなみに僕も乃木坂が好きですが、CD買わない、グッズ買わない、握手会やミーグリ行かない、SNS観ない、ブログ読まない、バラエティは工事中だけ、ライブは配信でせいぜい年1回観るかどうか、一番お金を落としているライブブルーレイも半年に一枚買うぐらいです。

 

追記

k-yahata.hatenablog.com

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