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追記:ミュージシャンだからこそライブが苦手なもう一つの理由


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少し前、ミュージシャンだけどライブ(観る側)が苦手だという記事を書きました。

k-yahata.hatenablog.com

ふともう一つ苦手なところを思い出したので書いておきます。

これはもしかしらたミュージシャンで同じことを思っている人も多いかもしれません。

 

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では何が苦手かというと、客の合いの手や合唱が遅れて聞こえてくることです。

音楽用語で言うレイテンシーですね。

例えば〈・オイ・オイ・オイ・オイ〉と裏でかけ声をかけるみたいなのがよくありますよね?

大きなホールだとこの〈オイ〉が遅れて聞こえてくるので半拍ぐらいずれてしまいます。

同じ音楽で乗っているのになぜ遅れるのかというと、アーティスト側の発する音と、観客一人一人の声が集まって増幅されるのにタイムラグがあるからです(後者の方が遅い)。

遠くで雷が光って、一瞬間が空いてから音が聞こえてくるのと同じ原理です(光が演者の音、ゴロゴロが観客の声)。

正直、これがけっこう気持ち悪いんですよね…

アーティストの演奏や歌に対して身体がタイムを合わせているのに、それと半白ぐらいずれた大きな声がうねりとなって聞こえてくるというのがしんどいです。

ライブミュージシャンはここをどう処理しているのか気になります。

 

ちなみに僕はずっとジャズをやってきたので、何千何万の客の声が遅れて聞こえてくるということはたぶん一度も経験していません。

だからなのか、観客の声や合唱がどうしても苦手だったりします。

ただこれに気づいたのはごく最近です。

コロナ渦で無観客ライブを観ていて、『無観客だと音がクリアでいいなー、無観客も捨てたもんじゃないなー』と思っていた矢先、先日乃木坂46まなったん卒業コンサートを観て、久々の有観客声出しライブで改めて観客の声と音のズレに気が付きました。

k-yahata.hatenablog.com

まあライブってのはそういうもんだし、そんなタイムがどうとか細かいこと言う方がおかしいのは分かっていますが、しかし苦手なものはどうしたって苦手です。

やっぱり僕はライブにはあんまり向いてないんでしょうねえ…

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