僕がギターを本格的に習いはじめてすぐ、先生からイーグルスの「ホテルカリフォルニア」をギターソロをコピーさせられました。
当時はまだ十代半ばだったので、『なんでこんな辛気くさい曲をやらないといけないんだろう?』と嫌々やってました。
それがきっかけで僕はイーグルスに対してネガティヴなイメージを持ってしまい、その後20年以上イーグルスが聴けませんでした。
さて、最近になって生徒さんがいろんな曲を弾くようになってきました。
「コピーしたい曲なんでも持って来ていいよ」と言っているんですが、わりとこちらに選んでほしがる生徒さんが多いです。
ジャズならいくらでも選べるんですが、ロックとなる僕はそんなにコピーしてきていないので、今更ながらにロックの名曲を覚え直そうとしています。
その一環として「ホテルカリフォルニア」のソロを約30年ぶりにコピーしています。
改めてじっくり音使いを確認しながらコピーしてみると、やっとこのソロの凄さ、いいところが理解できました。
ざっと挙げてみると、
・テンポがゆっくりなので初心者でも弾きやすい
・情緒やストーリーのある構成
・基本的にはペンタ一発
・でもコードトーンを的確に使っている
・スライド、チョーキング、ハンマリング、プリング、などのギターの基本テクニックが網羅されている
・フレーズが小節をまたいでいる
・ギターの音がいい
これらの理由で、改めて「ホテルカリフォルニア」はエレキギター初心者~中級者が弾いておくべきソロだと言えるでしょう。
約30年前に先生からこれをちゃんと説明してもらっていたら、僕ももっと熱心にこのソロを研究していたのに……
と思うと教え方って大事だなと改めて痛感します。
若い子はぜひ聞いてみて、よかったらコピーしてみてください。
その際、まずコード進行をちゃんと覚えてからソロを弾いてみると、なぜその音が出てくるのかが分かると思います。