近年顕著なことは、横浜ギター教室の生徒さんの平均年齢が上がっていることです。
個人的には、大人の方がルールを守ってくれるし、続けてくれる人が多いので全然歓迎なのですが、若い子が減っていることには漠然とした危機感も持っていました。
やっぱ若い子に訴求するために最低でもYOUTUBEあるいはtiktokあたりをやっておくべきか……と思っていたんですが、冷静に考えたら生徒さんの平均年齢が上がるといいことしかないことに気づきました。
まず、最初にも言いましたが、生徒さんの平均年齢が高いと問題が起きにくいです。
偏見を承知であえて言うと、若い子はいろいろとめんどくさいことが多いです。
もちろんきちんとしている子もいますが、かなりレアです。
若い子にこれからの人生の楽しみのひとつとしてギターを弾けるようになってほしい、プロを目指している子がいたら僕の知識や技術を分けてあげたいという願いはありますが、迷惑をかけられるのは嫌です。
平均年齢が上がってくると教室が平和になります。
近年ひしひしと感じることですが、ギターはもはや若者の楽器ではありません。
昔のように、10代の子が一度は必ず憧れ、触ってみるものではありません。
ギターは中年から高齢者の趣味となってきています。
だとしたら、若者向けの教室だと今後生徒獲得が苦しくなってくるでしょう。
中年~高齢者が通いたいと思う教室は、今後のニーズと合致しています。
若者をターゲットにしたギター教室は今後苦しくなってくるのではないかと思います。
よく言われているように、日本は近い将来超高齢化社会が訪れます。
ある試算では2036年には3人に1人が高齢者となるとか。
あと14年後ですから、僕は57歳、たぶんまだギター教えてるでしょう。
ていうか、これしかできないので教えてないとやばいです。
若い子を対象にレッスンをしていると、将来の超高齢化社会において生徒が集められなくなることが予測できます。
もちろん、若者がいなくなるわけじゃないし、若者が一切ギターを弾かなくなることもないでしょうが、今より減っていくことは間違いないでしょう。
若者を対象にするということは、少ないパイを取り合うということです。
ビジネスとしては苦しくなるのは明白でしょう。
現時点で中高年の方が興味を持ってくださる教室になっているということは、このままやっていけば将来的な教室の安定が予測できます。
変に若者向けに何かをする必要はなさそうです。
最後に、年齢が高い人に認められることには強い意義があると僕は思います。
若い子はノリや勢いや流行に左右されがちですが、ある程度年齢を重ねるとそういったことに左右されなくなってきます。
教室を選ぶ際は、シビアな視点でチェックされるだろうし、レッスン内容や講師の人間性も常に精査されます。
そうした厳しい視点において自分の教室を選んでもらい、通ってもらえるということは、若い子が多く来てくれるよりも価値があると僕は考えます。
そう考えると、教室の平均年齢が上がってきていることはいいことだと改めて認識できます。