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ICHIKA氏のギターを聴いて技術について昔考えていたことを思い出した

最近、どこかでICHIKA氏の名前を聞いて、YOUTUBEで検索して観てびっくりしました。

youtu.be

テクニックどうこうというより、これを聴いていて「ギターってどういう楽器だっけ?」と思わせられたことが衝撃でした。

エレキギターにまだこんな可能性があったんですねえ…

特に、こういうハーモニーをギターで創造した人は今までいなかったんじゃないかと思います。

部分的にやってた人はいたと思いますが。

ICHIKA氏を聴いていると、『あ、ギターってもう次のレベルに行っちゃったんだ…』となんか寂しい気持ちになります。

楽曲もそんな感じだし。

 

そしてふと、昔技術というものの宿命について考えていたことを思い出しました。

ある高い技術を武器に活躍する人は、必ずそれよりも高い技術によって乗り越えられ、過去の人にされてしまる宿命を持っています。

スポーツの世界では当たり前のことだと思います。

これが音楽であまり議題にならないのは、音楽とは本来技術を競うものではないからです。

しかし、エレキギターは他の楽器よりも技術革新とそれに伴う競争が激しい楽器なので、ある種スポーツ的な技術の争いが定期的に起こります。

その中で、ギターという楽器そのものを次のレベルに引き上げる人物が現れます。

ジミヘン、イングヴェイ、スティーヴ・ヴァイ、ヴァンヘイレン、トムモレロなど。

その最新事例がICHIKA氏なのでしょう。

 

さて、ギターの技術が次のレベルに上がってしまうとどうなるか?

それ以前の技術が古いものとなります。

当時みんなが驚き、憧れ、熱狂し、ありがたがり、誰もがその高みを目指して努力研鑽していた技術が、急に古くてダサいもの、懐かしい(でもちょっと恥ずかしい)ものになってしまいます。

2021年現在から見た3Gやガラケー、ポケベルなどがそれにあたります。

もちろん、今最新の5Gやスマホ、タブレットも将来的にはまた新しい技術に駆逐され、古くてダサいものになっていくでしょう。

それが技術の宿命です。

技術による立身は必ず次の技術によって駆逐され、過去のものになってしまいます。

だから、長く活動したければそこから外れないといけない…

……てなことを確か20年前ぐらいに考えていたことを思い出しました。

だから僕は技術で立身を志すことはしませんでした。

技術は必ず技術に駆逐されます。

そうならないために、技術を超えた本質を目指してきました。

ICHIKA氏を見て、その考えは正しかったと改めて思いました。

もし僕がピッキングでの速弾き自慢で売っていたとしたら、ICHIKA氏の演奏を観たら、自分の時代は終わったと思い、もうギター弾く気がしなくなるでしょう。

実際そっち系の人がどう考えているかは知りませんが。

 

ここで、「あれ、お前ピッキングの研究して、今度本出すんじゃねーのwwww」

といじわるな突っ込みを思いついた人もいるでしょう。

大丈夫です、僕のピッキング理論は速さや正確さで誰かと対抗するためのものではないので。

ちゃんとピッキングの本質と向き合っているので、技術革新とは基本的に無関係です。

ただ、僕はICHIKA氏の演奏を聴いて、自分の研究を「新しいピッキング理論」ではなく、「ピッキングという旧時代のギター奏法を総括し、新たに提案する」という認識に切り替えました。

これからはピッキングという奏法はギターの常識ではなくなり、恐らく旧時代の伝統的な奏法という位置付けになるでしょう。

ギターはピッキングをどうするかではなく、ピッキングするのか、しないのかという選択からはじまるようになると思います。

その際、ピッキングでいく人には僕の本が活用できるし、フィンガースタイルでいく人は別の何かを参考にする……

そういう時代になってきたんだなあと感じました。

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