少し前、なぜか急に往年のX(当時まだJapanはついてなかった)のライブが観たくなって、「破滅に向かって」をポチりました。
これ、中学生のときお年玉で買った記憶があります。
当時はまだVHSでした。
あれからもう30年になるんですね……
さて、往年のXを改めて観てまず思ったことは……
YOSHIKI無茶苦茶www
走ったり遅れたり、もう感情のままにドラム叩いてますね。
中学生のときは全然わかりませんでしたが。
ただ、そんな猛獣のようなYOSHIKIのドラムを楽器隊3人がかりで制御している感じがして面白かったです。
HIDE、PATA、TAIJIでいかにYOSHIKIを聴かないか選手権をしている感じがしましたw
たぶんその辺のことも話合ったのか、あるいは阿吽の呼吸で『YOSHIKIが突っ込んでも無視しろ!』というバンド内ルールみたいなのがあったんじゃないかと思います。
楽器隊全員もちろん超一流なのですが、久々に観て感じたのはHIDEさんの驚異的なタイム感です。
YOSHIKIが無茶苦茶だから俺が制御しないと、という責任感みたいなのがあったんでしょうね。
HIDEさんというと、もうセンスの塊、YOSHIKIと並ぶXの二大猛獣というイメージがずっと残っていますが、改めて聴くととても理性的で人間のできた上司という印象に変わりました。
冷静で理知的だけど、同時にエモーショナルという希有なギタリストです。
ロックギターの理想ですね。
そして改めてTAIJIのベース……
本当に上手いですね。
僕は上手さに全くといっていいほど興味ありませんが、TAIJIの上手さには心からしびれます。
技術的にも、音楽的にも、そしてロックスターとしても全てが完璧なベーシストですね。
こんなに上手くて、セクシーでカッコいいベーシストは他に知りません。
余談ですが、TAIJIのピック弾きのフォーム、僕が研究開発したピッキングフォームにかなり似ていてびっくりしました。
なんか嬉しいです。
あとこの人ギターもめっちゃ味あっていいんですよねえ……
DTR(後年TAIJIが結成したバンド)とか、TAIJI在籍時のLOUDONESSもまた映像ポチろうかな。
今の若い人でもXはもちろん知ってると思いますが、できればこの時期のXをぜひ観て欲しいです。
日本のロックのひとつの頂点がここにあります。
決しておっさんの懐古趣味ではありません。
逆にこれを観て「ふーん」ぐらいにしか思わなかったら、音楽を聴く力がまだまだ足りないと言えるでしょう。