先日、エディ・ヴァン・ヘイレンが65歳で亡くなりました。
僕にとってこれは、単なるギターヒーローの死ではなく、終わりの始まりに思えてなりません。
というのは、今後10年から20年で間違いなくギターヒーローたちが亡くなっていくからです。
一度著名なギタリストの年齢を確認してみましょう。
ジミー・ペイジ 76歳
キース・リチャーズ 76歳
ジェフ・ベック 76歳
リッチー・ブラックモア 76歳
エリック・クラプトン 75歳
ロン・ウッド 73歳
トニー・アイオミ 72歳
ジョー・ペリー 70歳
ミック・マーズ 69歳
マイケル・シェンカー 65歳
CHAR 65歳
スティーヴ・ヴァイ 60歳
布袋寅泰 58歳
イングヴェイ・マルムスティーン 57歳
スラッシュ 55歳
ヌーノ・ベッテンコート 54歳
ポール・ギルバート 53歳
ジョン・ペトルーシ 53歳
リッチー・コッツェン 50歳
改めて調べてみるとびっくりしました。
最古参がもう70代後半。
ヴァイも還暦を迎えています。
普通に考えて、70代はもういつ逝ってもおかしくないでしょう。
さて、そうなると何が起こるか…
ロックを象徴するエレキギターのレジェンドたちが相次いで亡くなるとどうなるか?
それはロックの死を意味します。
エディが亡くなっただけでもとてつもない喪失感、ロックという音楽、文化の何かが確実に終わってしまった感じがするのに、クラプトンも、キースも、ジェフもいなくなったら……
ひとつだけ確実なことは、その時は近い将来必ず来るということです。
つまり、あと20年ほどで確実にロックは一度死ぬということです。
ロックがもう20年以内に死ぬのなら、じゃあもうロック聴かなくてもいいよね!と考える人もいるかもしれませんが、むしろ逆です。
今、生きたロックを聴いておくべきです。
なぜかというと、今がその最後のチャンスだからです。
まあ、上記の大御所のコンサートはもう観られないかもしれませんが、彼らがまだこの世に生きていて、その影響がしっかりと残っているうちに彼らの音楽を体験しておくことは、後々必ず財産になります。
例えば僕はX JAPANのHIDEさんがご存命の頃にXを聴いていました。
ライブには行ったことはなかったですが。
HIDEさんが亡くなってからもう25年程経ちますが、ご存命のときに彼のギターを聴いていた、もっと言うと、同じ時代を生きていたということをどこか誇りに思えたりします。
それと同じで、今クラプトンやジェフ・ベックを聴いておけば、あと何十年か経ったのち、「自分はぎりぎりクラプトンが生きているときに彼の音楽を聴いていた」と言える日が来るかもしれません。
それができるのは今しかありません。
そして、それが言えなくなる時期はもうすぐ先に迫っています。
だから今、レジェンドたちがつくってきたロックを聴いておくことが大切なのかもしれません。