2015年からピッキング研究を続けていて、既に完成はしているんですが、補強や微調整はずっと続けています。
運動理論や身体操作が大幅に変わるということはもうありませんが、ちょっとしたことで「こうした方がいいかな」「レッスンではこの方が伝わりやすい」という発見はちょこちょこあります。
そんな中、つい最近も微調整の範囲内で発見がありました。
僕のピッキングは親指(拇指球、MP関節)、手首、前腕、肩(三角筋)などをどう使うかというものです。
上腕についてはこれまであんまり考えてきませんでした。
というのも、上腕を使うといわゆる肘振りになるので、上腕は極力使わないということで早々と結論付けていたような気がします。
それ自体は今でも変わらないのですが、上腕をどう使わないかという点で発見があり、それを実践してみると前腕や肩が見違えて楽になってきました。
この辺をまとめて横浜ギター教室のレッスンで教えはじめているところです。
タッチの差で退会された方は残念でした…。
身体操作というと、体のどの部分をどう使うかに主眼が置かれますが、どう使わないかというのも立派な身体操作だということが改めてわかりました。
というか、僕のピッキングでは手首を使わないので、そこもどう使わないかなのですが、なぜか上腕だけは長らくスルーしていました。
なんでかは今となっては分かりませんが、とにかく上腕の(筋肉を使わないという)使い方が分かったのでよしとします。
これでピッキングの身体操作が肩から指先まで揃った感じがします。
もちろんこの先も新しい発見はあるのでしょうが。
僕のピッキング理論は新刊「ギタリスト身体論3」に基本的な部分は掲載されます。
基本といってもそれだけで150ページぐらいはありますが。
上腕に関しては、まず基本をやって応用しはじめてからでないと理解できないので掲載しないつもりです(作業工程上追加が厳しいというのもありますが)。
現在は「組版」という行程にあり、それが今月中に上がってゲラ(初稿)が出ます。
ここまできたら後はチェック作業がほとんどなので、5月ぐらいには出版できると思います。
最初の脱稿が2019年夏ぐらいだったので、かれこれ2年近くかかりましたが、ようやく終わりが見えてきました!
お楽しみに!
追記:「ギタリスト身体論3」2021年12月に刊行されました。