八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

ヴィンテージギターは弦の合う/合わないもはっきりと主張してくれる


八幡謙介ギター教室in横浜

以前購入したGIBSON ES-330、

k-yahata.hatenablog.com

購入したときに張ってあった弦が古くなってきたので交換しました。

新しく張ったのはいつも使っているアーニーボールの08弦です。

ERNIE BALL ( アーニー・ボール ) / Extra Slinky #2225 ERNIE BALL ( アーニー・ボール ) / Extra Slinky #2225

フルアコに08はどうかなーと思いつつ、まあ試しにやってみようと張り替えてみました。

 

う~ん……なんか違う。

変にキラキラしすぎてるし、アタックに対して「ヘニョ」という音が出たり、コシが足りなかったり……明らかに前より悪くなってます。

とりあえず交換したばっかのときは新品弦特有の過剰なキラキラが出たり、テンションも安定してないだろうから、しばらくそのまま弾いていって弦が定着するのを待つことに。

そして1週間ほど経って改めて弦とギターの相性を考えてみると…やっぱどうしても合ってません。

まるでギターが「これちゃうで!」と言っているようです。

アタックのヘニャも相変わらずだし、変なキラキラ感、シャリシャリ感もまだ鼻につきます。

ギターが持つレンジと弦が持つレンジが合ってない感じがどうしてもあります。

合ってないところは弦の

 

  • 材質
  • ゲージ

 

このどちらか、あるいは両方でしょう。

そこで、別メーカーの09弦を張り直してみることに。 

 

とりあえず高級弦のELIXIRの09弦を張ってみることにしました。

素材はニッケルですが製法が違うのかな?

詳しくはわかりませんが、アーニーボールの3倍くらい高いので何か違いはあるはず。 

 

さて、EIXERを330に張った結果、 明らかにこちらの方がギターと弦が合っていました。

弦が0.0数ミリ太くなっただけですが、ヘニャっというアタックも潰れた感じが消え、張ったばかりですがアーニーボールのときのような過剰なキラキラ感もなく、マットなところが330と合っていました。

ヴィンテージの持つレンジ感をELIXERがきっちりと受け止めて表現してくれている感じがします。

今後330にはELIXERを張ることにします。

 

以前現行ギター(たぶんストラト)にELIXERを張ったことがありますが、「ふ~ん」て感じでした。

こんな程度なら安もんの弦でいいやと思ったのを覚えていますが、たぶんギターが鈍いから弦の違いを表現しきれていなかったのでしょう。

あと、僕はストラトにはアーニーボールの08弦を張ってるんですが、別段ヘニャっとしたアタックの弱さは感じません。 

これもギターが鈍いってことでしょう。

あるいはストラトの場合そういう潰れた感じが出ないのか……

ここはヴィンテージのストラトにアーニーボールの08を張って弾いてみないと分かりません。

 

改めてヴィンテージギターのシビアさが理解できました。

いつも使っているアーニーボールを張った後のあのなんともいえない違和感は忘れられません。

ヴィンテージギターってギターを知るための最高の教材なんじゃないかと思います。

ただ、授業料が高すぎますが……

夢のヴィンテージストラトは本当に買えるのか…