八幡謙介ギター・音楽教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介が音楽やギターについてつづるブログ

好きなことで食っていきたい人ほど自分を疑う必要がある

好きなことで食っていく 

好きなことで食っていきたいという人はたくさんいると思います。

そういう人に対し「自分を信じろ!」とアドバイスする人がいますが、僕からすれば無責任極まりないと感じます。

好きなことで食っていきたければ、自分は徹底的に疑うべきです。

でないと必ずどこかで挫折します。

自分を信じる必要がない

まず大前提として、まだ何もできない、これから本格的に勉強を始める段階の自分というのは、信じるに足る存在ではありません

また、大事なのは信じることではなくて行動することなので、最初から信じる/信じないという文脈を持ち出すことに意味がありません。

そんなことを考える暇があったらこれから進む分野について勉強しましょう。

「信じることで力が湧いてくる。だから行動できる」という人はJ-POPの聴きすぎです。

これは以前書いたやる気を出す→行動という図式と同じです。

やる気なんかなくても行動できるのと同じで、自分を信じていなくても人は行動できます

また、やる気なんてものはいずれ枯渇するし、自分を信じる気持ちもどこかで必ず一度は折れます。

やる気→行動、信じる→行動という図式で動いている人はいずれ挫折するよというのはそういうことです。

だったら最初から気持ちなんか無視して行動するように心がけておいた方が長続きします。

自分を信じることで必要のない回り道をしてしまう
個人的に、回り道は無駄だとは思いませんが、中には後々役に立たない必要のない回り道もあります。
自分を信じることでそういった意味のない回り道をし、最終的に自分を潰してしまう人を沢山見てきました。
例えば教室だと、教わったことをやってくればいいのになぜかそれを自己流にアレンジして披露してくる人が時々います。
それが有効な方法であれば僕はそれでよしとしますが、ほとんどの場合はそうでないので、訂正します。
そこで理解してもらえればいいのですが、中には食い下がってき、議論になることがあります。
きっと自分を信じているのでしょう
だからお金を払ってレッスンに来て、なぜか講師の教える最良の方法を蹴って自己流を貫こうとします。
こちらはそれが有効でないことを知っているので、否定し続けます。
結果その生徒さんは辞めてしまいます。
まあ、後々『あのとき言われた通りにしていればよかったな…』と理解してくれればいいのですが、仮にいつまで経ってもそう思えないとすると、お金と時間を使って教室に通い、的外れな自説を披露して否定され辞めたというなんとも無駄な時間を過ごしただけとなります。
これも自分を信じた結果です。
信じる=向いているという思い込み 

「信じた道を進めばきっと未来は明るい云々」といった歌詞がよくありますが、実際はそんなことありません。

だから歌詞になるのです。

信じた道を進めば未来は明るいと本気で思っている人はいきものがかりの聴きすぎでしょう。

好きなことで食ってる人の9割以上は、実はそれが自分の信じていた未来ではありません

本当はバンドで食っていきたかったのに、気がついたらセッションミュージシャンになっていたとか、アニソンが歌いたかったのに演歌歌手になっていたとか、ギャグ漫画が描きたかったのにバトルもので売れたとか、演者を目指していたのに監督になっていたとか……

僕自身もギターを始めた頃、講師をやるなんて考えたこともありませんでした。

と同時に、それほど自分を信じていなかったので、アメリカにいた頃バンド活動をしていて、『このままいったらたぶんどこかで潰れるなー』となんとなく分かったので、ぼんやり講師業を考えるようになりました。

結果、どうやら向いていることが分かってきたので続けています。

自分を信じていたらどこかで廃業していたでしょう

自分ほど自分をだましにくる 

最後に、自分ほど自分をだましにくる存在はありません。

出来もしないことを出来ると騙すのも、出来ることを出来ないと決めつけるのも、間違っていると分かっているのに知らないふりをするのも、全部自分です。

その自分を信じて放置しておくほど危険なことはありません。

芸という自由な世界に身を置くならなおさらです。

自分を常に疑っておくと、だんだん向き不向きが分かってきます。

それが見えてきたら向いている方にシフトしていくと、好きなことが仕事になっていくはずです。 

自分を信じないことでポジティブになれる?

 

ここまで読まれた方は、「自分を信じない」は消極的でネガティブな発想だ(ただしその分現実的)と思うでしょう。

 

実はそんなことはありません。

ここまでは、未熟な自分を過信するなという意味で「自分を信じない」と説いてきました。

その逆で、本当は能力があるのに過小評価している自分を信じないというアプローチもあります。

例えば、本当は音楽のセンスがあるのに『どうせ自分なんてセンスないよ…』と過小評価している自分を信じてしまうと、そこで終わってしまいます。

しかし、その自分を信じないことで行動に移すことが可能となります

自分にはセンスがない?いや、俺は/私はそんなこと信じない!と思うことでポジティブになれるはずです。

このように、「自分を信じない」は使い方によってポジティブなパワーを生み出す原動力となります

一方で「自分を信じる」ことがネガティヴな感情をいつまでも停滞させる原因ともなり得ます。

自分にセンスがないと思う自分を信じてしまうと、もう何もできなくなるでしょう。

 

「自分を信じて云々」といった耳障りのいい言葉に騙されないようにしましょう。

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