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リペアマンの言う「(ギターの)弦が死んでる」はあまり気にしなくていい


八幡謙介ギター教室in横浜

楽器をリペアに出しに行くと「弦が完全に死んでる」「よくこんなの使ってるね」と言われたりします。

というのも、僕は弦を半年ぐらい普通に使うからです。

だから交換する頃にはサビだらけになっていますし、リペア前とかならその状態で出すので。

中にはこの「弦が死んでる」を鵜呑みにしてせっせと弦交換している人もいるみたいです。 

リペアマンの言う「弦が死んでる」は、「マテリアルとして死んでいる」という意味です。

あくまでモノとして状態が悪くなってるよということです。

確かにそうなんでしょうが、モノとしての悪い状態が音楽として悪かというと、必ずしもそうではないことを我々は知っています。

特にエレキギターは、楽器や音響の常識、正しさと常に抗ってここまで発展してきました。

ディストーションはその象徴とも言えるでしょう。

ですから、エレキギターをあまり真面目にモノとして考えるのはよくないと僕は考えます。 

音楽としてどうかと考えると、ギターに関係するモノの判断基準が変わってきます。

 

では弦の寿命はどう判断すればいいかというと、自分がまだ弾けると思ってるうちは大丈夫です。

さすがにこれはもうないなと思ったら交換すればいいでしょう。

人によっては1ヶ月かもしれないし、僕みたいに半年ぐらいは張ってる人もいるでしょう。 

そもそも、エレキギターは自分でリペア・メンテナンスができるように開発されているので、弦交換の時期くらい自分で判断して何の問題もありません。

ヴァイオリンとかなら弦専門の職人がいて、演奏する国、季節、会場によって異なる弦を選んだりするそうですが。

 

エレキギターは、弦交換はもちろん、弦高調節、オクターブチューニング、ネックの調整、ハンガーの調整、ピックアップの高さ調節などが自分でできます。

経験やカンなども要りますが、基本的に素人でもできるように設計されています。

素人では難しいのがフレットの摺り合わせやフレット交換、内部パーツやピックアップの交換などでしょうか。

できることは自分でやっていった方が、より自分のギターを知ることができますし、ネットの情報やリペアマンの意見などに振り回されないようになっていくと思います。