前からストラトをジャンボフレットにしようと思ってお金を貯めつつ機会をうかがっていたのですが、2020年8月、ついに思い立って実行に移しました。
さて、どこに依頼するか……
いつもの川崎FLAMESでもいいんですが、たまには別のところでもいいかなと考え、色々調べてみると、とある工房が出てきました。
サイトのつくりがしっかりしており、パーツなんかも充実しているみたいなので、一発でここに決めました。
すぐに荷作りしてギターを発送しました。
ただ、納期が4ヶ月というのはちょっと気になりましたが、どうも今はコロナでギター工房が忙しいらしく、そんなもんみたいですね。
では具体的に何を改造したのかをご説明します。
フレット交換
オリジナルからセミジャンボ(だったと思う)に交換したのをジャンボフレットに交換。
ナット交換
フレット交換で自動的にナットも交換が必要
配線材交換
オリジナルから一度Western Electricのヴィンテージ配線材に交換したが、音がクリアすぎてつまらないので一般的なBERDENに交換。
では費用は、
フレット交換(指板塗装含む) ¥54,450
ナット交換 ¥8,250
配線材交換 ¥6,776
フレット(ジムダンロップ#6100) ¥4,400
ナット材(ビンテージボーン) ¥770
送料 ¥2,498
梱包料 ¥800
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合計 ¥77,944
配線交換がなければフレット交換だけで7万ぐらいです。
値段的には妥当なところです。
今回は数年前からフレット換装を計画し、積み立てていたのでお金は問題ありませんでした。
全部で8万を想定していたので、ちょっとおつりが出ました。
(ジャンボフレットに換装したヴィンスト)
8月5日に先方にギターが到着し、納期は3~4ヶ月と言われ、結果12月4日に返ってきました。
きっちり4ヶ月ですね。
これは時期や改造、リペア内容にもよると思いますが。
さて、気になる結果は。
まずジャンボフレットですが、これが思ったほどの変化はありませんでした。
そこら辺は改めて書きます。
一番気になったのと、伝えておくべきかなと思ったのが、改造後のエージングです。
ギターが返ってきて一発目に音出したときの率直な感想は、『このギター、こんなスカスカな音やったっけ?』です。
まるで3万円ぐらいのギターを弾いているようなスッカスカの音で気持ちが萎えましたが、たぶんエージングが必要なのだろうと思い、とりあえず弾き込んでみることにしました。
すると1日経ったらちょっと音が戻ってきて、太さや張りが出てきました。
今日で3日目ですが、もう音は元に戻ってきています。
以前のヴィンストの太さに加えて、変なクリアさが消えていい意味で雑味があり、アルダーらしいバイト感も感じられます。
歪みがちょっと乗りやすくなった気がします。
配線と、フレットがネックに馴染む時間が3日ぐらいってとこでしょうか。
ケーブルの記事でも書きましたが、楽器も改造やリペアした直後に判断せず、しっかりとエージングをしてから判断しないと「音が悪くなった!」と衝動的にフリマで売ってしまったら取り返しがつかないですからね。
今回思ったのが、こういった仕事って納期が遅い方が信用できる気がします。
納期が早いと助かりますが、よく考えたらその分依頼が少ないということですよね?
依頼がバンバン来て納期が延びに延びてしまうというところの方が逆に安心できると思います。
追記:今回記事にした工房がとある理由でおすすめできなくなったので名前は改めて伏せることにしました。