八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

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ギター初心者がこれからギターを始めるために 16 ギターのネックについて知ろう

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ネック

「ネック」とは、ギターのパーツで一番長いところ(フレットが打ってあり、弦が張ってある)です。

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設置方法

ネックはボディにくっつけてあるのですが、設置方法が大きく分けて二つあります。

 

ネジ止め式(ボルトオン、デタッチャブル)

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ネックをボディにネジで留める方式。

主にフェンダー系のギターで採用されています。

「ボルトオン」とか「デタッチャブル」とか面倒くさい横文字で説明されることが多いのですが、単なるネジ留めです(日本人は横文字が好きなので…)。

こちらのメリットとしては、簡単に取り外しができるということです。

メンテナンスのときに便利です。

あと、メーカーがネックとボディ別々に作業できるので生産性がいいらしいです。

 

接着式(セットネック)

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一方、ギブソン系はネックをボディに直付けします。

こちらは「セットネック」と呼ばれますが、要するに直接くっつけるということです。

ヴァイオリンなどの伝統的な弦楽器もこの方法が採用されています。

ちなみに写真に見えるネジのようなものはストラップピンです。

これでネックを支えているのではありません。

ネックの付け根がややいびつなのは、修理の跡です。

ネックのシェイプ

ネックにはいろんな形があります。

太いもの、薄いもの、やや幅広なもの、などなど。

これは一度握ってみないと分かりません。

ただ、エレキギターならそこまでとんでもない形のネックはないので、初心者は気にしなくて大丈夫です。

一本目を基準にして、二本目で好みのネックシェイプを探してみましょう。

ネックの色が違うのはなんで?

例えば次のふたつのギターのネックを見比べてみてください。

同じフェンダー社のギターですが、ネックの色が違います。

いろんなギターを見比べても、黒っぽいのとナチュラルっぽいのがあります。

実はこれは指板の違いです。

「指板」とは、ネックの表面に貼ってある薄い木のことです。

これがない場合もあります。

 

黒っぽいのはだいたい「ローズウッド」という木が貼ってあります。

ナチュラルの場合は「メイプル」という木が貼ってあったり、あるいは指板がなくネックに直接フレットが打ってあったりします。

それぞれ音の違いはあるんですが、これもやはり経験が必要なので、初心者は特に何も考えなくていいでしょう。

強いていえば、ローズウッド(黒)とメイプル(ナチュラル)で手触りが違うので、そこで選ぶのもありです。

ネックはギターで一番折れやすい箇所

見て分かるとおり、ネックは細長く、木でできているので一番折れやすい箇所です。

個人的にネックを折ったことは一度もありませんが、そういった事故はわりとよくあります。

なので日常の管理や外に出たときにぶつけないよう注意が必要です。

ネックの反り

ギターのネックで一番やっかいなのが「反り」です。

ネックも木材なので、湿度の影響を受けると反ってしまいます。

ネックが反るとどうなるかというと、弦とフレットが不必要に干渉し、「ビビビ」という金属音(いわゆる「ビビり」)が発生します。

また、特定の音が詰まって出なくなったり、音の伸びが悪くなったりします。

さらに反りが進行するとネックそのものにヒビが入ることもあるそうです(さすがにそこまで異常な湿度で放置する人はまれでしょうが)。

 

とにかくネックが反っていいことは何もないので、ギターを弾いていくためにはちゃんとした湿度対策をしなくてはなりません。

そもへんも初心者向けに改めて書きます。

ネックの反りは自分で修正可能

ギターという楽器の特徴は、ある程度自分でメンテナンスできることです。

実はギターのネックには「トラスロッド」という棒が入っていて、それを締めたり緩めたりすることでネックの反りを調整することができます。

これはネジ留め式でも接着式でも可能です。

ただ、初心者にはちょっと難しいので、初心者のうちはネックがおかしいと思ったら楽器屋さんかリペア屋さんに持っていきましょう。

楽器の質によってもネックの硬い/柔らかいが違うので、そこら辺を見極めてトラスロッドを調節する必要があります。

ネックが反ったら最初の何回かの調整は誰かに教えてもらい、どこかの時点で自分でできるようにしておくとコスパが上がります。

ちなみに、楽器店でギターを購入すると何回までリペア無料といったサービスがあると思うので、その辺も調べた上で楽器を購入しましょう。

そこはまた購入ガイド編で述べます。

手が小さい人はショートスケール(短い)ネックを使った方がいい?

実はギターのネックは同じ規格ではなく、メーカーやモデルによって違ってきます。

ネックの長さを「スケール」と言います(また横文字…)。

以下、代表的なギターとスケールの違いを比べてみましょう。

 

・ロングスケール(長めのネック)

モデル:フェンダー・ストラト

長さ:645mm

 

・ミディアムスケール(やや短いネック)

モデル:ギブソン・レスポール

長さ:625mm

 

・ショートスケール(短いネック)

モデル:フェンダー・ムスタング

長さ:610mm

 

ほんの数㎝ですが、持ってみた感覚はかなり違うのではないかと思います。

このことから、手の小さい人はムスタングなどのショートスケールギターを弾くといいよと言われますが、個人的には反対です。

というか、そんなこと考えなくて結構です。

手が小さければ小さいなりにフォームを工夫すればどんなギターでも弾くことは可能です。

本当はストラトが弾きたいのに手が小さいから諦めるという方がもったいない。

それに、手が小さい人はショートスケールのギターをというのなら、もっとネックの長いベースはどうなるんでしょう?(ベースはショートスケールでも762mm)。

手が小さい人はベースを弾くなということでしょうか?

 

手が小さいから我慢してネックの短いギターを選ぶなんて馬鹿げています。

手の小ささはフォームでカバーできるので、初心者の方は好きなギター、気に入ったぎったーを買いましょう。

初心者がやめといた方がいいギターについてはまた後ほどちゃんと書きます。

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