弾いたことのある方はご存じでしょうが、Fenderのアンプの音はまーキツイです。
ハイはギャンギャン出るし、ローもズゴーンと響いたり、モデルによってもちろんキャラクターはありますが、総じてやりすぎな感は否めません。
これまで、なんでこんなきっつい音にしたのかよくわからず、まあアメリカ人は極端だからと勝手に思っていましたが、先日ヴィンテージギターを入手し、しばらく使っていて「あ、そうか!」と腑に落ちたので書いておきます。
以前こちらの記事に書きましたが、
ヴィンテージギターはレンジが狭いです。
ざっくり言うとハイミッドを中心にキュッと寄せており、耳に痛いハイや腹に響くローは出ません。
Fenderのアンプは恐らくそれを補うためにハイやローが極端に出るよう設計されているのでしょう。
設計当時はヴィンテージギターしかなかったでしょうし。
つまり、Fenderのアンプはヴィンテージギターとセットで使って初めて意義を為すのです。
現行のレンジの広い、無駄にパワーのあるギターとFenderのアンプは、ご存じの通り非常に扱い辛いものとなります。
だからイコライザーやエフェクターで調節するという本末転倒なことをしないといけなくなります。
そんなことをしなくても、普通にヴィンテージギターとFenderアンプを使えばアンプがギターに足りない帯域を補ってくれるので、すっきりするはずです。
もちろん組み合わせにもよるでしょうが。
あと、ヴィンテージを買って、改めてRoland Blues Cubeのよさが分かりました。
なんというか、このアンプでちゃんとヴィンテージの音を受け止めてくれます。
そういえば生徒さんのヴィンテージギターを弾いたときもアンプの物足りなさは全く感じませんでした。
Blues Cubeがプロに人気が高いのは、そういうことなのかもしれません。
ちゃんとヴィンテージが使えて、さらに真空管のめんどくささがないとなると、プロが使いたがるのは当然でしょう。