ギター好きには有名な話ですが、奥田民生氏は1959年製ヴィンテージレスポールを愛用されています。
1959年のレスポールはヴィンテージギターの中でも別格で、今では2千万ぐらいが相場のようです。
たまたま奥田氏のYoutubeを観ていたら現行と比較して紹介されていました。
そこで聴けるサウンドの違いが興味深く、59年レスポールに対して奥田氏が言っている説明などが僕のビンテージ感と近かったのでシェアしておきます。
ちなみに、動画の音はiphoneではなくちゃんとしたオーディオで聴きました。
落ち着いた印象。
サウンドがまとまっている感じがする。
ネックPUの鼻詰まり感もなかなか。
派手さがなく3本の中で一番印象は弱いけど、楽器としての質の良さがわかる一本。
普通に欲しいです。
二本目は奥田氏愛用の59年を再現したレプリカ。
定価は100万円也!
詳細はこちらにて、
サウンドはかなり濃く味付けした印象で、派手。
パワー感があって、いかにもハイがきつくて耳に痛そう…
ネックPUの鼻詰まり感もイマイチ。
Youtube動画を観るだけで『絶対いらねー…』と僕は思いました。
音楽を奏でるための楽器というよりは、利益を得るための商品という印象が強いです。
この派手さに無理して飛びつく人がいるんだろうなーと考えると残念です。
最後にヴィンテージ。
明らかにレプリカよりもハイが落ち着いて痛くないし、ローもすっきりしていてレンジが狭いです。
僕が言うヴィンテージの特徴とも合致していますね。
ヴィンテージレスポールは弾いたことないですが、レンジ感はやっぱり同じなようです。
本当はピッキングの強さで検証するべきなんですが、そこは仕方ありません。
でも動画からもレンジの狭さははっきりとわかります。
ご本人も「グッ、グッ」と独特の表現で仰ってますね。
この「グッ、グッ」の意味は、ハイとローが「グッ、グッ」と押さえられてミドルに寄ることで前に出るということでしょう。
プレイヤー独特の抽象的な表現で面白いです。
また、アンサンブルの中でどう聞こえてくるかが大事だとも仰っています。
これも僕がずっと言ってることですが、奥田氏が言うと説得力があります。
あと、ネックPUの鼻詰まり感はさすがですね。
一番特徴的なサウンドがしています。
以前こちらの記事にも書きましたが、
極論すれば1弦を押さえて強く弾いたときにハイが痛くないのがヴィンテージ、痛いのが現行です。
前者は楽器、後者は商品と考えていいでしょう(かなりの極論ですが)。
現行でもヴィンテージに近いレンジのギターもあるので、掘り出し物を探すときの指針としても使えます。
また、妖しいヴィンテージの目利き(耳利き?)としても有効です。
詳しく説明してほしいという方は教室までお越し下さい。