八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

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ジャズを学ぶときに一番大事なのは、獲得したスキルを守らないということ

サウンドハウス

横浜ギター教室のジャズの生徒さんにはほとんど毎レッスン言っていることですが、ジャズを学ぶ際一番大事なのは、獲得したスキルを守らないことです。

例えばコードトーンを使えるように練習しているとします。

最初はコードトーンが使えないところから、だんだん音が分かってくるようになり、あるレベルに達すると各コードに対してコードトーンを当てはめられるようになります。

ここでひとつスキルを獲得したことになります。

しかし、これを守ってはいけないのです。

ここで守りに入ると、各コードにコードトーンを当てはめているだけのスクエアなソロになってしまい、そこから上に行けません。

だから一度コードトーンが弾けるようになったら、すぐにそれを解体していく必要があります。

 

このように、ジャズの習得には必ず獲得→ 解体→再構築というプロセスがついてきます。

これをしっかりと認識していないと、最初の獲得でどこか満足し、それを守ってしまいます。

その結果、弾けるけどなんかイマイチという状態(僕の言う中級者)からいつまでも脱却できなくなってしまいます。

また、レッスンの経験上獲得したスキルを守る期間が長ければ長いほどそれを解体することができなくなってしまいます。

これは当然ですよね。

私生活でも長いこと守ってきた習慣や考え方をやめて違うことをするのは骨が折れます。

ですから、ジャズでは何かを獲得したら間髪入れずにそれを解体し、次の行程に進まなくてはならないのです。

獲得したものがいいものであればあるほど解体する必要があるのです(そこが一般的な技術や学びとちょっと違うのかも)。 

昔から、日本人は農耕民族だからジャズに向いていないと言われてきました。

僕もそう思います。

ただ、それはリズム感が云々といったことではありません。

日本人は、獲得したもの(土地、作物、など)を守ろうとする意識が働くから、ジャズには向いていないということです。 

じゃあ日本人にジャズはできないのかというとそういうことではなく、日本人の性質を一度見つめ直した上で、ジャズをやるときだけはそれを捨てられるように訓練すればいいだけです。

枠にはめようとしない、はみ出すことを恐れない、間違いを恐れない…というのも同じです。

僕はジャズを教えるとき、どんなに初心者でも必ずそういった文化的なところから教えています。

なぜならジャズはアフリカンアメリカンの文化であり、日本の文化ではないからです。

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