八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

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コードトーンのアドリブは、一度使い方を覚えてから今度は使わないことを覚えないといけない


八幡謙介ギター教室in横浜

横浜ギター教室のジャズレッスンにて、「コードトーンを使ってアドリブをしたい、でも上手くできない」というご相談がよくあります。

まず大事なのは指板上のコードトーンをアルペジオで見るのではなく、コードそのもので見ること。

ここは本日の主題ではないので飛ばします。

コードトーンが見えるようになってきたら、コード進行に従ってそれを使ってアドリブしていくのですが、そうすると必ずコードを追っかけてる感、いかにも”練習してきました”感が出て、不自然になります。

そこで、今度は改めて「コードトーンを使わない」(コードトーンにこだわらない)ということを実践します。

別の言い方をすると、コードトーンをソロ全体に馴染ませるように練習していきます(それは必ずコードトーンを使う頻度を減らす方向になります)。

コードトーンを使おうとして一生懸命学んだのに、いざ使えるようになると今度は使わない(使いすぎない、こだわりすぎない)ことを学ばないといけないという不条理が待っています……

ここで難しい顔をする方が多いですが、これはもう仕方のないことです。

 

コードトーンを効果的に使ってアドリブできる人は、必ずコードトーンに対する忍耐を持ち合わせています。

使いすぎない、コードに当てはめすぎない、これ見よがしに出さない、時には完全に無視する……

ここまでいってひとまず「コードトーンを使ってソロが弾ける」と言えるようになります。

これはなかなか長い道のりなので、独学ではかなり困難となるでしょう。

また、コードトーンを覚える→抑制するという流れを知らないと、せっかく苦労して覚えて使えるようになったのに全然かっこよくならないとがっかりしてしまいます。

ですから、コードトーンは一生懸命覚えないといけないけど、覚えたら覚えたで今度は全然使わないということを実践しないといけない、ということも念頭に入れておきましょう。