八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

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ギタリストのスタッカート、ピアニストのスタッカート


八幡謙介ギター教室in横浜

横浜ギター教室でピアニストの方にジャズを教えていて、フレーズがなかなかジャズにならないのでどうしたもんかと悩んでいました。

そこでふと思いつきで「全部スタッカートで弾いてみてください」と言ってやってもらうと、なんといきなりジャズの音になりました。

しかも、僕が考えていたスタッカートより少し長めの音で、それがジャズの発音にちょうどいい感じで、言った自分がびっくりしてしまいました。

ついでに全部フォルテで弾いてみてもらうと、さらにジャズの匂いがプンプンしてきました。

ちなみに上記のことをギターでやるとふざけたような音になり、もう聴けたもんじゃなくなります……

25年以上音楽をやってますが、ギターのスタッカートとピアノのスタッカートは全く違うものだということがはじめてわかりました。

もしかしたらこれは常識なのかもしれませんが、少なくともエレキギターの文化にはありません。

あと、(エレキ)ギタリストって基本的にスタッカートとかフォルテとかいった単語を使わないので(僕もいまだにうろ覚えです)。

譜面といってもだいたいコードとキメしか書いてないし、メロディは書いてある通りに弾かないし、ちゃんと読むのはダカーポとかダルセーニョなどです。

 

まあそれはいいとして、クラシックの素養がある人がジャズピアノをはじめたときのあの不自然な流麗さを消すためには、スタッカートで弾いてもらえばちょうどいいということが分かりました。

まあ本人は慣れるまで気持ち悪いでしょうが……。

ヨーロッパ系のジャズがどこまでいっても流麗な感じがするのは、どうしてもスタッカートで弾ききれないんでしょうね。

 

それにしても、音楽文化というものは楽器ごとにここまで違うのかと改めて驚かされます。