既に手放したセイモア・ダンカンのストラト(seymour duncan stratocaster)について、フェンダーとの違いを書いておきます。
既に生産終了している楽器ですが、未だに根強い人気があるので、狙っている人もいるでしょう。
よかったら参考にしてみてください。
ちなみに、僕が持っていたのはメイプルネック、アッシュボディ、3シングルです。
型番やモデル名は忘れましたが、最上位機種かそれのひとつ下くらいのモデルでした。
(右がダンカン)
ダンカン一番の特徴は、控えめでクセがなく、音が暴れないというところでしょう。
アッシュのキャラクターもあるのでしょうが、それ以上に楽器としてどこまでも抑制が効くように作られていたと感じます。
どれだけ強く歪ませても制御不能にならないし、セッティングもいい意味で幅が少なく、ここしかないというところが存在します。
そのここという部分を外すと急に音が悪くなります。
フェンダー、特にUSAではそれがなく、セッティングを変えればいい音のままキャラクターが変化していきます。
以前からずっと思っていたのですが、フェンダーUSAを使ってみて改めて、ダンカンはJ-POP の歌もののバックで一番映えるギターだと思えました。
歌もの全てではなく、あくまでJ-POPの歌ものという点がミソです。
J-POP独特の、ちょっと控えめで繊細なサウンドに、ダンカンのストラトの抑制されたサウンドは相性抜群だと思います。
あの今剛さんがダンカンのストラトを愛用していらっしゃるのも納得できます。
日本人らしい音楽には、日本人の作った楽器が合うというのはひとつの真理かもしれません。
ポップなバンドをやっていてストラトが好きな方には、ダンカンをオススメします。
アメリカンなテイストを全面的に押し出したい人や、ギターを前面に押し出したインストをやる方には、ダンカンは全く向いていないでしょう。
もちろん、ダンカンのギターもいろいろあるので、機種によってキャラクターは違うと思いますが。