八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

SNSの発言に見る推しの病み度 ファンはサインを見逃すな


八幡謙介ギター教室in横浜

ネットの誹謗中傷に対する啓発は年々高まっていますが、それでもなくなるということはなく、有名無名問わずクリエイターやインフルエンサーが毎日のように病んでしまっています。

しかしながら、発信者側はえてして強がったり、病んだ心をぎりぎりまで隠してしまうものです。

そして気が付けば取り返しのつかないところまで来てしまうこともあります。

 

ただ、発信者は必ずサインを出しています。

ファンや関係者がそのサインをしっかりと汲み取って早め早めに対応できるようになると最悪の事態も防げるのではないかと思います。

そこで、僕なりに考えたSNSでのコメントと病み度を書いてみます。

ファンの人はこれを参考にして推しに適切な対応をしてあげてください。

実体験も含んでいるので、かなり近いのではないかと思います。

アンチに怯えるコメント 病み度☆ 正常

アンチに対して「あんまりいじめないでね(泣き顔)」「おてやわらかに」などとビクビクしたようなコメントをしているうちはまだ正常です。

精神にはほとんど負担がかかっていない状態なので安心して推しましょう。

励ましコメントはもちろん効果的ですが、病んでない分本人に響いていない可能性もあります。

ポエム 病み度☆☆ やや不安定

推しが謎のポエムを詠みはじめたら、やや不安定になってきたと思いましょう。

ただし、まだそこまで危険な状態ではありません。

なぜなら、ポエムという創作ができているからです。

ポエムを創作しSNSに上げる過程である程度時間もかかっただろうし、自分の文章を添削もしているでしょう。

本当に病んでいる人はたぶんポエムすら書けません。

だからポエムを詠んでいる分にはまだ大丈夫だと思ってあげていいでしょう。

病み自撮り(泣いてる自分を自撮りするなど)も同じだと考えていいでしょう。

たぶん、その写真に至るまで何度も撮り直しているし、それをしている分まだ健康です。

 

ちなみに、推しのポエムや病み自撮りに対するリアクションは「大丈夫か?」「病んでるの?」

あたりが正解です。

そうすると推しは心配してもらってることに安心して、きっと数日でまた通常運転に戻ります。

 

 

体調不良申告、活動休止 病み度☆☆☆ 不安定

推しが体調不良等を訴えたり、活動休止を報告していると、本格的に病んでしまっている証拠です。

ただし自分を客観視でき、休むことができているのでまだそこまで危険ではないと言えるでしょう。

十分休養を取ったら間違いなく復活します。

ファンはさみしいかもしれませんが、推しの心身の健康を祈ってあげましょう。

 

ちなみに、ここで「待ってますよ」とか「さみしいです」などとコメントするのは推しが罪悪感を覚えてしまう可能性があるので厳禁です。

もちろん「アンチなんて気にしないで」とかも絶対NG。

「ゆっくり休んでください」「ご自分の健康を第一に考えてください」などと相手をいたわるコメントをしましょう。

推しに『自分は休んでも良いんだ』と思わせることが大事です。

対アンチ発言 病み度☆☆☆☆ 危険ゾーン突入

推しがアンチに対し「アンチなんてどうせ○○」「自分は一切気にしてない」などと対アンチ発言をしはじめたら危険ゾーンに入ったと認識しましょう。

ちなみに、<病み度☆☆☆>状態でも何らかの理由で休めなかった人がこのゾーンに突入します。

☆~☆☆☆をスルーしていきなりこのゾーンに突入する人もいます(僕はかつてそうでした)。

アンチを挑発したり、見下したり、攻撃するような発言は、彼らの言葉に傷付き、気に病んでいることの裏返しです。

本当に気にしてなかったらそういった発言をわざわざSNSに書きません。

どんなに強がった発言をしていても、心は既にボロボロで助けが必要であるという明確なサインです。

ただ、ファンの人ほどこのサインを見逃し、間違った反応をしてしまいがちです。

 

ファンの人は、推しのアンチに対する強気なコメントについ乗っかってしまう傾向があります。

「その通り!」「アンチなんか気にするな」「アンチに負けない○○さん格好いい!」などなど。

そういったコメントが多ければ多いほど、推しは後に引けなくなります。

本当はもうボロボロで助けてほしい、今すぐ逃げ出したいといサインを出しているのに、ファンはアンチに威勢良く啖呵を切る自分に憧れ、応援してくれる……

ファンの理想を崩してはいけない、弱いところを見せてはいけない……

そうして推しは徐々に追い詰められていきます。

 

ではどうすればいいか?

推しが対アンチ発言をはじめたら、それをあえてスルーしてただただ推しの好きなところや、作品のいいところをコメントしてあげましょう。

アーティストは単純ですから、自分の作品やパフォーマンス、あるいは自分そのものが褒められ評価されると、それだけで心が落ち着いてきます。

対アンチコメントをしている推しは、自分や作品、パフォーマンスのいいところが見えなくなってしまっています。

だからもう一度それらを認識できるように目線を戻してあげましょう。

 

 

鬱発言(非ポエム) 病み度☆☆☆☆☆ 危険状態

推しがポエムではない鬱発言をし出したら、かなり危険だと認識しましょう。

ポエムを詠むほど頭が働いておらず、アンチに啖呵を切る気力も失せています。

ここへ来るともうファンにできることはないのかもしれません。

仮にあるとすれば、推しと仲の良いアーティストにリプやDMを送り、推しが危険だから連絡してあげて、助けてあげてと訴えてみるぐらいですかね。

ただ、推しもSNSに最後のサインを出せるぐらいなので、まだぎりぎり猶予はあります。

仲の良い友人やアーティスト仲間、家族のサポートで回復する可能性はあります。

突然の感謝 病み度<測定不能> 差し迫った危険

推しが突然なんの脈絡もなく「今までありがとう」といった感謝の言葉を発したら、危険が差し迫っていると考えていいでしょう。

もう、覚悟を決めています。

ここへ来るともうファンにはどうすることもできません。

たぶんリプやDMなども見ないでしょう。

直接の連絡先を知っている人は鬼電するか直接家に行きましょう。

ぎりぎり間に合うかもしれません。

対アンチ発言あたりが分水嶺か

改めて考えてみると、病み度☆☆☆☆の対アンチ発言あたりが今後の展開の分水嶺になっていると考えられます。

心がボロボロだけど休むという選択肢が取れない状態です。

昔は推しがこの状態になってもファンは基本的に何もできませんでしたが(せいぜいファンレター送るぐらい)、今はSNSですぐに直接本人にコメントを送ることができます。

推しが病んでもファンの力でどうにかすることは可能でしょう。

その際、ファンは推しのコメントの本当の意味を理解することが重要です。

SNSの言葉をそのまま受け止めず、その奥にある推しの心情をすくい取ってコメントしてあげると、推しも安心し救われるのではないかと思います。