どんな分野においてもそうですが、ミュージシャンも健康第一です。
心身共に健康でないとミュージシャン活動は絶対に続きません。
問題は若いうちにはなかなかそれが分からないということです。
まだ10代なら1日2日徹夜しても平気だったり、食事もジャンクフードやお菓子でOK、昼夜逆転生活をしてもピンピンしているでしょう。
最悪疲れても寝たら回復。
ただそれも20代後半までです。
早いと25歳を過ぎたら異変が起こってきます。
徹夜をすれば翌日は死ぬし、味の濃いものや脂っこいものをだんだん受け付けなくなってき、体はあちこち痛く、ずっとダルい……。
まあ人によりますが、年齢と共に心身は必ず衰えます。
恐いのは、プロになってから大きな病気や怪我を発症すること。
腱鞘炎、ジストニア、パニック障害、うつ病などなど、近年は有名なミュージシャンも病気や怪我を公表するようになりました。
また、クリエイターの過労死や突然死などもSNSを通じて知られるようになってきました。
とはいえ、若い子はそれらを目にしたとしても「自分だけは大丈夫」と思いがちです。
大丈夫じゃありませんから!
ミュージシャン活動は、精神も肉体も極限まで酷使します。
ましてや、プロレベルまで自分を高め、そしてプロの世界で活動しようと思ったらいくつも限界を突破しないといけません。
その過程で心身には必ず多大なダメージが生じます。
それらを癒やす方法を知らなければ、必ず壊れます。
では自分はどこまで無理ができるのか?
どこから危険領域なのか?
それをどうやって知ることができるのか?
やや乱暴ですが一番簡単な方法は、早めに一回壊れておくことです。
そうすれば、自分が壊れる限界領域と、壊れる前の心身からのサインが理解できます。
既に一度壊れたことがある人はそのときのサインを覚えておき、次のそれが出たらきっちり休みましょう。
まだ壊れたことがない人は一度限界まで頑張ってみましょう。
ただしこれは回復できない可能性もあるのでおすすめはしませんが。
ちなみに、心も体も健やかに壊れることなく、無理せず音楽をやっている人は、たぶんですがプロにはなれません。
かといって壊れたら壊れたでプロやっていけません。
壊れても回復可能な程度に無理をするというのがベストアンサーでしょう。
これからプロを目指す人はその辺を念頭に励んでください。
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