今回は8の続きです。
では世界観を理解する、世界観を身につけるためにはどうすればいいのでしょうか?
個人的には物語にたくさん触れるのが一番だと考えます。
小説、ラノベ、アニメ、漫画、映画、ドラマ……なんでも構いません。
ただし、その作品に没入しすぎたり、推し活的な見方をするのではなく、やや距離を取って世界観を構造的に(作者目線で)把握するようにしましょう。
ちなみに、世界観とは単なる設定のことではありません。
その作品の隅々に染み渡り、作品世界を表している何かです。
分かりやすいところでいうと、「進撃の巨人」では『この世界は残酷だ』というテーゼが最初から謳われています。
これが進撃の世界観です。
「レ・ミゼラブル」のようにタイトルに最初から提示されている場合もあります。
また、言葉にしきれないような淡い、あるいは複雑な世界観を持つ物語もありますし、押井守のように自分の世界観を作品に強く反映させるクリエイターもいます。
また、世界観の表現手法は媒体ごとに異なります。
小説なら文体や語彙、映像なら画質やBGM、漫画ならキャラクター造形や背景など。
それぞれの作品がどうやって世界観を表現しているのかを考えながら鑑賞してみましょう。
そうやって様々な物語に触れることで、世界観というものを理解する訓練になると思います。
物語の世界観は、意外とそのまま音楽に投影されています。
サウンドやアレンジ、歌詞はもちろん、MVや衣装、プロモーションまで。
そして、だいたい売れているアーティストやバンドは独自の世界観を持っています。
それを身につけたり、あるいは的確に汲み取ってサポートできるミュージシャンは必ず仕事が来ると思います。
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